新設備の着工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 06:02 UTC 版)
平成元年10月度に、新規設備の本稼働をめざして、前年秋より着工が開始された諸工事は、本体建物が翌年5月にほぼ完成、内部設備の搬入に移った。まず、6月に中圧鋳込機3基が、7月にはローラーハースキルンが国外から搬入され、それぞれのメーカー技術者の手によって組立が行われた。これ等の国外最新設備導入は、会社にとって初めて採用される技術で固有技術レベルでの対応に問題はあったが、他社採用実績からその能力、評価等が高く生産性の点から大きく期待感が持たれた。その後、自動搬送設備、主要付帯設備が次々と進歩していく中で、8月、窯の試運転による炉の火入れが行われるまでに至った。しかし、設備工事進行中の市況は、多忙を極めたことにより生産は増産体制でフル操業を続けたが、今回の設備更新は、主要設備の大半を更新する大工事であったことから、生産への影響を最小限に留めるべき配慮をしたにもかかわらず、工程間の乱れが生じ、歩留まり低下につながり、人手不足とも重なり、生産は予定数量に達せず、供給不足は深刻な状況となり、一日も早い設備完成と本稼働が待たれた。
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