廃物美術の起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 13:54 UTC 版)
ジャンク・アートの起源である廃物利用の芸術は、パブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックらによるパピエ・コレや、ハノーファーで活躍した1920年代のダダイスムの美術作家、クルト・シュヴィッタースのメルツ(フランス語版)絵画(紙切れや路上の廃棄物をコラージュにしたもの)やメルツ建築にそのさきがけを見ることができる。また、見つけてきた既製品を使って全く異なった美術作品にすることは、同じくダダイスムの美術家・マルセル・デュシャンのレディメイドに起源を見出すこともできる。いずれも、20世紀初頭の急速な機械化・工業化や量産品の台頭に対する芸術家からの反応といえる。しかしシュヴィッタースのメルツ絵画などを除き、1910年代から1920年代のダダイスムの中では、廃物使用よりは新品の既製品を本来の使用方法と異なった方法で寄せ合わせて展示し(アッサンブラージュ)、その製品の意味をずらしたり変えたりすることが多かった。
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