巨頭鯨とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > 動物 > > 巨頭鯨の意味・解説 

ごんどう‐くじら〔‐くぢら〕【巨頭鯨】

読み方:ごんどうくじら

《「ごんどう」は「ごとう(五島)」の音変化か》頭が大きく丸く、吻(ふん)がないハクジラ総称。ハナゴンドウ・カズハゴンドウ・カワゴンドウなど。狭義には、マイルカ科の数種のゴンドウクジラ属、特にマゴンドウを指す。ごとうくじら。《 冬》


巨頭鯨

読み方:ゴンドウクジラ(gondoukujira)

大形イルカ


巨頭鯨

読み方:ゴンドウクジラ(gondoukujira)

マイルカ科ゴンドウクジラ属ハクジラ総称


ゴンドウクジラ

(巨頭鯨 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/16 21:48 UTC 版)

ゴンドウクジラ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
亜目 : ハクジラ亜目 Odontoceti
: マイルカ科 Delphininae
和名
ゴンドウクジラ
英名
pilot whale

ゴンドウクジラ(巨頭鯨)は、クジラ類ハクジラ亜目マイルカ科に含まれる小型のクジラの一群。

狭義にはゴンドウクジラ属のこと。広義には、ゴンドウクジラ亜科の全5属とシャチ亜科の2属中1属が含まれる。広義のゴンドウクジラは単系統ではなく、分岐学的にはあまり適当な分類法ではない。

特徴

体長2-5メートル。クジラと名のつく種の中では最も小型で、ゴンドウイルカと呼ばれることもある。頭部は丸く、他のマイルカ科のイルカと違い口吻の突出はほとんどない。は各列15本以内と、クジラ類にしては少ない。

実質的にマイルカ科の一部を形態の共通点に基づいて、慣例としてゴンドウクジラと呼んでいるに過ぎず、遺伝子的にはマイルカ科の他のイルカとは顕著な違いは見られない。また、飼育下において、ハナゴンドウオキゴンドウハンドウイルカとの間に交雑個体を作ったことがある。

ゴンドウクジラの中でも近縁のシャチオキゴンドウの二種は海洋哺乳類やマグロなどの大型魚を食べる。

シャチは一般的にはゴンドウクジラに入れられないが、オキゴンドウと近縁である事実と、イルカではなくクジラとして扱われる慣例から、図鑑等の書籍ではゴンドウクジラの仲間として掲載される事が多い。

マゴンドウ、シオゴンドウ(タッパナガ)はコビレゴンドウと同種とされる。

産業

一部の種は捕鯨の対象となる。小型で捕獲が容易であることから、捕鯨の発達初期から捕獲対象であった。現在は、デンマーク領のフェロー諸島日本和歌山県沖などで捕獲が行われている。うち日本では、2005年には、小型捕鯨や追い込み漁などにより各種合計で572頭が捕獲された。 フェロー諸島ではイルカとともに追い込み漁の対象となっており、2020年代において年間約800頭が漁獲されている[1]

分類

6属8種。

集団座礁

大きな群れで行動するため、一度座礁しだすと集団座礁(座礁鯨)に繋がりやすい。世界各地で報告例が見られる[2][3][4]

脚注

  1. ^ フェロー諸島伝統のイルカ漁、1月半で500頭超捕獲”. AFP (2023年6月16日). 2023年6月16日閲覧。
  2. ^ 座礁クジラ、救出の難しさ”. ナショナルジオグラフィック (2013年12月9日). 2020年9月19日閲覧。
  3. ^ ゴンドウクジラ数百頭が座礁、救助活動続く 豪タスマニア沿岸”. CNN (2020年9月22日). 2020年9月19日閲覧。
  4. ^ NZでクジラの大群打ち上げ、救出活動続く”. AFP (2020年10月17日). 2020年10月17日閲覧。



巨頭鯨と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「巨頭鯨」の関連用語

巨頭鯨のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



巨頭鯨のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのゴンドウクジラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの巨頭鯨 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS