層構造の不均一性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/02 00:07 UTC 版)
コルビニアン・ブロードマン(英語版)は、新皮質の6層構造を詳しく観察した結果、皮質の場所によって一部の層が厚くなったり薄くなったりするなど、細胞構築が均一でないことを発見した。ブロードマンは細胞構築の違いに基づき、大脳皮質を52の領域(野)に区分した。この区分はブロードマンの脳地図と呼ばれ、脳機能局在論において位置を示す基準としてよく用いられている。たとえば、後頭部に位置する新皮質の17野では、外側膝状体からの軸索を受ける第4層が分厚く発達している。外側膝状体は網膜から入力を受けているほか、17野は視覚情報の処理をしていると見なせるデータも多くあることから、この領野の細胞構築的特徴と処理している情報の間には、一定の関係があると考えられている。
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