属の分割に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/18 17:57 UTC 版)
上記のように本群のエビはそれ以外のエビ類と明確に異なる特徴をいくつも持っており、その点で他のエビ類とは明確に区別でき、判断に迷う例はない。その意味からこの群が独立科をなすものであるとの判断は揺るがない。 Vereschk et al.(2016)は形態的特徴に基づいた分岐分類学的な分析を行い、それによっても本群の単系統であること、科としても纏まりが強固であることを確認した。しかしながら、そこに含まれる単形属と見なされていたものが明確な2つのクレードに分かれることを見出した。彼らはそのために本属を2つに分け、新しい属に Belzebub の名を与えた。 それによれば本属に残るのはユメエビと L. orientalis の2種のみで、あとの5種がこの属に入る。学名は以下の通り。 BelzebubB. chacei B. faxoni B. hanseni B. intermedius B. penicillifer これら2群は交尾器の特徴で明確に区別され、外見上ではユメエビ属に残るものは眼柄が円筒形で細長く、頭部から眼が前方に長く突き出るのに対し、この属のものでは眼柄は円錐形で細長く伸びない。 なお1919年のモノグラフにおいてもHansenはこの属の種を2群に分けており、その区分はこの2属に当てはまる。Belzebub は彼の区分ではグループBに当たる。
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