定義と導出とは? わかりやすく解説

定義と導出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 11:13 UTC 版)

ハザード比」の記事における「定義と導出」の解説

ハザード比とその信頼区間取得するために回帰モデル用いられる瞬間ハザード率(instantaneous hazard rate)は、時間間隔を0に近づけたとき、単位時間当たりの事象数をリスクのある数で割った値の極限である。 h ( t ) = lim Δ t → 0 o b s e r v e d e v e n t s i n i n t e r v a l [ t , t + Δ t ] / N ( t ) Δ t {\displaystyle h(t)=\lim _{\Delta t\rightarrow 0}{\frac {\mathrm {observed\;events\;in\;interval} [t,t+\Delta t]/N(t)}{\Delta t}}} ここで、 N ( t ) {\displaystyle N(t)} は、区間開始時のハザードの数(たとえば被験者数)である。ハザードとは、ある患者時間 t {\displaystyle t} まで生存したとき、 t {\displaystyle t} から t + Δ t {\displaystyle t+\Delta t} の間に事象が起こる確率を、 Δ t {\displaystyle \Delta t} を0に近づけたときの Δ t {\displaystyle \Delta t} で割ったのであるハザード比は、所属群(たとえば、治療群か対照群か、男性女性か)の違いによるハザード率への影響のことで、ハザード比対数を、ベースラインハザード h 0 ( t ) {\displaystyle h_{0}(t)} と説明変数線形結合関数とする回帰モデルによって推定するlog ⁡ h ( t ) = f ( h 0 ( t ) , α + β 1 X 1 + ⋯ + β k X k ) . {\displaystyle \log h(t)=f(h_{0}(t),\alpha +\beta _{1}X_{1}+\cdots +\beta _{k}X_{k}).\,} このようなモデル一般に比例ハザード回帰モデル分類されCoxセミパラメトリック比例ハザードモデル指数モデル、ゴンペルツモデル、ワイブルパラメトリックモデルがよく知られている。 治療条件のみが異なる2群の場合ハザード関数の比は e β {\displaystyle e^{\beta }} で与えられ、ここで β {\displaystyle \beta } は回帰モデルから得られ治療効果推定値である。このハザード比、すなわち一方の群のメンバー対す予測ハザード他方の群のメンバー対す予測ハザードの比は、他のすべてを一定にすることによって、換言すればハザード関数比例性を仮定することで得られる連続的な説明変数場合は、単位差と同じ解釈ができる。他のハザード比モデルでは、異な定式化なされており、それに応じてパラメータ推定値の解釈異なる。

※この「定義と導出」の解説は、「ハザード比」の解説の一部です。
「定義と導出」を含む「ハザード比」の記事については、「ハザード比」の概要を参照ください。

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