完全週5日制(かんぜんしゅういつかせい)
小学校、中学校、高等学校などの公立学校において、すべての土曜日と日曜日を休業日とする完全週5日制が導入された。「ゆとり」の教育の一環とされている。
公立学校では、すでに1995年度から、第二と第四の土曜日を休業日とする部分的な学校週5日制が実施されていた。2002年度からは、すべての土曜日が休みとなる。
文部科学省は、この完全学校週5日制の導入に合わせ、新しい学習指導要領を実施した。学習内容の3割削減とともに、つめこみ式の従来型学力観から、「ゆとり」の中で「生きる力」を重視する新しい学力観への転換を目指している。
すべての公立学校が完全学校週5日制に移行する一方で、文部科学省の命令に拘束されない私立学校では、さまざまな対応をしている。私立学校のうち半数近くは、2002年度当初からの完全週5日制は見送ることにしているようだ。
ちなみに、完全学校週5日制の導入によって休日が増える教員の勤務時間は、夏休みなどの長期休業期間中の勤務日を増やすことで調整されるらしい。
(2002.04.08更新)
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