塩化ニッケル
塩化ニッケル(II)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 09:30 UTC 版)
塩化ニッケル(II)(えんかニッケル(II)、nickel(II) chloride)は塩素とニッケルのイオン性化合物(塩)である。無水物の組成式は NiCl2 で、融点の高い常磁性を持つ黄色の固体である。ニッケル化合物としては最も広く使われており、ニッケルめっきなどに用いられる。1個または6個の水分子が結合した水和物が知られる。
- ^ Pray, A. P. (1990). “Anhydrous Metal Chlorides”. Inorg. Synth. 28: 321–322. 水和物からの無水 LiCl, CuCl2, ZnCl2, CdCl2, ThCl4, CrCl3, FeCl3, CoCl2, NiCl2 の調製法が記載されている。
- ^ a b Wells, A. F. (1984). Structural Inorganic Chemistry; Oxford Press: Oxford.
- ^ Gill, N. S.; Taylor, F. B. (1967). “Tetrahalo complexes of dipositive metals in the first transition series”. Inorg. Synth. 9: 136–142.
- ^ Stucky, G. D.; Folkers, J. B.; Kistenmacher, T. J. (1967). “The crystal and molecular structure of tetraethylammonium tetrachloronickelate(II)”. Acta Crystallogr. 23: 1064–1070. doi:10.1107/S0365110X67004268
- 1 塩化ニッケル(II)とは
- 2 塩化ニッケル(II)の概要
- 3 錯体化学
- 4 有機合成における用途
- 5 参考文献
塩化ニッケル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 08:00 UTC 版)
塩化ニッケルはめっき浴のニッケルイオンの供給源であるが、主目的は塩化物イオンの供給である。塩化物イオンの腐食性により、ニッケル陽極からニッケルがイオンとして溶解することを円滑にする効果がある。塩化ニッケルが不足すると陽極が不動態化し印加電圧の上昇が起こる。一方で、塩化ニッケルが過剰となると皮膜硬度が上昇し、内部応力も高くなるので適度に管理する必要がある。
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