国鉄42系電車
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42系電車(42けいでんしゃ)とは、1933年(昭和8年)から1935年(昭和10年)にかけて鉄道省(日本国有鉄道の前身)が製造した2扉クロスシートの旧形電車を便宜的に総称したものである。
注釈
- ^ 新京阪鉄道P-6形用東洋電機製造TDK-527A(端子電圧750V時1時間定格出力149.2kW、805rpm(全界磁))およびTDK-537A(端子電圧750V時1時間定格出力149.2kW、720rpm(全界磁))。
- ^ 阪神急行電鉄920形用芝浦製作所SE-151(端子電圧750V時1時間定格出力170kW、810rpm)。ただし、阪神急行電鉄神戸線は京阪神急行電鉄時代の1967年に直流1,500Vへ昇圧されるまで架線電圧が直流600Vであったため、この電動機は端子電圧600V時1時間定格出力136kWとして取り扱われていた。
- ^ モハ32形が登場した1930年時点でも関西の私鉄では20 m級車体の電動車を既に導入していた事業者もあった(大阪鉄道デニ500形や大阪電気軌道デボ1200形など)。
- ^ 端子電圧675V時1時間定格出力100kW、653rpm。端子電圧が集電時の電圧降下を考慮して675Vとして設定されているため、端子電圧750Vで換算すると1時間定格出力111kWとなる。
- ^ 例えば日本初の20m級電動車となった大阪鉄道デニ500形は、山岳線区である吉野鉄道への直通運転を前提として設計されたこともあったが、端子電圧750V時1時間定格出力127kW、815rpmのウェスティングハウス・エレクトリック社製WH-586-JP-5を主電動機としていた。平坦な東海道・山陽本線での運用を前提とすればMT15やそのマイナーチェンジモデルのMT16(端子電圧675V時1時間定格出力100kW、665rpm(全界磁)、858rpm(58%界磁)の高速回転モデル)でも致命的な出力不足ではなかったが、その後MT15・16を搭載する20m級電動車の一部が主電動機をMT30に換装した事実が示すとおり、これは十分な出力とは言い難い。
- ^ 1933年(昭和8年)度製造分の中で、クロハ59の相棒として、前頭部にパンタグラフがくるよう数をあわせたものとされる[2]。ただし、「不思議なことにパンタは42002・004・006のみ偶数車向きであった(006は戦後)」と記述された書物もあり[3]、異論の余地があるかもしれない。
- ^ 同時にモハ43028も4扉改造された。
- ^ モハ42形出自で唯一の低屋根改造車。
出典
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