国民のための強硬外交
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 15:10 UTC 版)
「ヘンリー・ジョン・テンプル (第3代パーマストン子爵)」の記事における「国民のための強硬外交」の解説
パーマストン子爵は国民の利益を最優先する国民思いの人物で、国民人気も高かった。彼の外交が強硬だったのは他国を犠牲にしようとも在外国民の利益を護らねばならないという使命感からであった。 前述したドン・パシフィコ事件の際の「英国臣民は、英国の全世界を見渡す目と強い腕によって常に不正と災厄から護られていると確信してよい」という彼の演説はそれを象徴する。また彼は常々「たった一人の大英帝国臣民の死でも開戦原因となりうる」と凄んでいた。 そのあまりの強硬外交ぶりに外務官僚たちも尻込みすることが多かったが、そういう官僚を見るとパーマストンは「責任は私がとる」と言って重い腰を上げさせたという。
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