噴火後初の上陸調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:08 UTC 版)
2015年11月以降、噴火や溶岩の流出は確認されず、2016年8月17日に気象庁が警戒範囲を火口から半径1.5キロメートルから500メートルへ縮小したため、上陸調査が可能となった。噴火後初の上陸調査は、海洋研究開発機構の「新青丸」を使用して行われ、同年10月20日、東京大学地震研究所や森林総合研究所などの研究者グループが島に上陸した。植物の種子を含む外部からの生物の持ち込みを極力防ぐため、環境省が2016年6月に策定した『西之島の保全のための上陸ルール』に従い、調査で使用する靴、衣類、バッグなどは新品を使用し、機材準備はクリーンルームで実施。上陸時は搭載艇で海岸から約30メートルまで接近した後、荷物ごと海に入って付着物を洗い流し、泳いで上陸するウェットランディングを行う対策が取られた。上陸調査では、噴火の状況を調査するための岩石採取、地震計、空振計の設置、植生の調査、飛来する鳥類を把握するための音声録音装置の設置などを行った。
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