唇音化とは? わかりやすく解説

しんおん‐か〔‐クワ〕【唇音化】

読み方:しんおんか

音声学で、両唇作用調音されること。また、調音の際に唇が二次的調音器官となって介入し音声変形させること。


唇音化

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唇音化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 22:06 UTC 版)

唇音化(しんおんか)とは、第一次調音に加えて第二次調音として上唇と下唇が接近し、唇の丸みを伴うことをいう。円唇化ともいう。

国際音声記号では、子音については補助記号[ʷ]がつけられ[tʷ][dʷ]といったように表記される。母音については円唇母音の記号が用意されており、補助記号によって円唇の強弱が表記可能である。

日本語ではかつて合拗音として「くゎ」「ぐゎ」が存在したが、近世には消滅し、「か」「が」に合一し、一部の方言には残存するのみとなった。このような歴史的変化は他の言語にもみられる(唇音退化参照)。

英語などでは、音素/ʃ/, /ʒ/ が常に[ʃʷ], [ʒʷ]として発音される。

唇の調音位置には、突き出し([protruded])、押し込み([compressed])、引き込み([retracted])のように、唇の形状によって調音特徴が分けられ、その中でも[protruded]及び[compressed]という弁別的素性は互いに対立する[1]

唇音化が最も生起しやすい調音位置は、舌背であり、口蓋垂音軟口蓋音よりも円唇化しやすいという[1]

唇音化が進み過ぎると、閉鎖を伴う二重調音になる場合があり、例えばアブハズ語では音素/dʷ/有声歯茎破裂音両唇音が同時にリリースされた結果、震え音として放出されることがある[1]

出典

  1. ^ a b c 乾秀行「調音位置における階層性についての類型論的研究」『文藝言語研究. 言語篇』第22巻、1992年9月1日、1-23頁、hdl:http://hdl.handle.net/2241/13587 



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