古史古伝とは? わかりやすく解説

古史古伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 12:52 UTC 版)

古史古伝(こしこでん)とは、古代史の主要な史料(日本の場合なら『古事記』や『日本書紀』など)とは著しく異なる内容歴史を伝える文献を一括して指す名称。


  1. ^ 原田実著「トンデモ偽史の世界」(楽工社 2008年9月) 終章「現代日本の偽史運動」
  2. ^ ムー1985年11月号 麻原彰晃「幻の超古代金属ヒヒイロカネは実在した!?」
  3. ^ 佐治芳彦 | 人名事典 | お楽しみ | PHP研究所”. www.php.co.jp. 2022年6月24日閲覧。
  4. ^ 歴史読本1988年11月号 特集「消された歴史書「古史古伝」」所収 菅田正昭「「神道五部書」にみる古史古伝の成立事情」
  5. ^ 吉田大洋著「謎の出雲帝国」(徳間書店 1980年5月)
  6. ^ 歴史読本1988年11月号 特集「消された歴史書「古史古伝」」所収 吉田大洋「「古事記」はシュメール語で書かれた」
  7. ^ 高橋良典著「謎の新撰姓氏録」(徳間書店 1980年2月)
  8. ^ 『ウエツフミ』には宗像本と大友本があるが、「大友文書」という言い方はそのうち大友本をさすというのではなくて、編者の大友能直の名をとったものであり宗像本と大友本を包括する名である。しかし「大友本」と紛らわしいのであまり使われなくなった。
  9. ^ ただし富士書についてはその中のもっとも主筋のまとまった書物である『開闢神代暦代記』をもって全体を代表させることがある。また竹内文献だけは「神躰神名天皇名宝ノ巻」(たましいたまのしかみのみなすみらみことなたからのまき)という表題がついている。物部文書については不詳である。
  10. ^ 鈴木貞一などがこの三書を「三大奇書」といっている。戦後、知名度において劣っていたホツマツタヱや九鬼文書などを吾郷が積極的に取り上げるまでは、超古代史を語る歴史書としてはこの三書が群を抜いて有名だったことによる。
  11. ^ 吾郷がこの著書を著した頃には『東日流外三郡誌』以外の和田家文書は知られていなかった。
  12. ^ 吾郷は古神道の研究家でもあったので、晩年には、古史古伝とはあくまで別枠としてだが『霊界物語』『泥海古記』『神霊正典』『日月神示』を「霊示四書」と呼んでいた。
  13. ^ 晩年の吾郷は「言霊四書」のリストも考案していた。
  14. ^ 自身を由緒正しい古フリーズ貴族の末裔に違いないと信じていた大工コルネリウス・オヴェル・デ・リンデが偽造した、先史時代までさかのぼる年代記。フリーズ人はキリスト教以前に独自の一神教を持つとし、万物創造の唯一神ヴラルダを讃え、ザクセン人やフランク人を見下しフリーズ人の優越性を説く。1872年にオランダで出版され、偽造であるとばれて事件は終わっていたが、ナチズムの台頭の中、1933年にドイツの先史学者ヘルマン・ヴィルトがユダヤによる旧約聖書以前の本物の古文書であると主張し、北方人種の栄光ある過去を創造する道具として利用しようとした。種村季弘「偽物創始」『偽書作家列伝』学習研究社、2001年
  15. ^ ヘレナ・P・ブラヴァツキー神智学における根源人種論の元とも言われ、ニューエイジにも影響がある。
  16. ^ ルドルフ・シュタイナーの著作『アカシャ年代記より』のこととは限らない。『アカシャ年代記より』の著述の元になったもので、目に見えないがすべての過去の事実の跡が虚空(アーカーシャ)に刻まれて記録されており、特定の能力のある者がそれを読み取ることができるという。ただし「アカーシャ年代記」(=アカシックレコード)そのものは現界に書物として存在しているわけではなく、吾郷がここで言っているアカーシャ年代記(実際に文章化された書物)とは事実上ルドルフ・シュタイナーの著作を指している。しかし吾郷は、シュタイナーの著作の内容とは無関係にアカシック・レコードという言葉が使われることや、アカシック・レコードだと称されるものの内容が霊視する人間によって大きく変わってしまうことも認識していたため、あまりアカシック・レコードという言葉は使っていない。八幡書店の用語では、アカシック・レコードに相当する概念として九鬼文書の「天地言文(アメチコトフミ)」や荒深神道の「天津古世見(あまつこよみ)」があげられており、吾郷もそのような既存の和風の用語を援用・流用することを構想していた。
  17. ^ 『美杜神字』は出版物でもサイト上でも美杜神字とするものがあるが『美杜神字"解"』は落合直澄による著作(解読文)であり、原書のほうは美杜神字"録"である。
  18. ^ このタイトルは吾郷の昭和42年に著した解説書のタイトルでもある。
  19. ^ 『ウエツフミ』の別名である「大友文書」とは無関係。
  1. ^ ただし由来記・泉達録共に実際に地元(隠岐島・越中)の神社に祀られている地方固有の神々を登場させている。


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古史古伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 08:37 UTC 版)

ウガヤフキアエズ」の記事における「古史古伝」の解説

ウエツフミ』「竹内文献」『神伝上代天皇紀』などの古史古伝に記載されている神武天皇以前萱葺不合命が開いた古代王朝ウガヤフキアエズ王朝という。一般的には古史古伝全般偽書みなされており、実在したとは考えられていない

※この「古史古伝」の解説は、「ウガヤフキアエズ」の解説の一部です。
「古史古伝」を含む「ウガヤフキアエズ」の記事については、「ウガヤフキアエズ」の概要を参照ください。

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