動物の衝突事故防止用の踏切
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 07:16 UTC 版)
列車と動物の接触事故防止を目的とした踏切。全国で列車とシカが接触する事故は2014年度は5,000件に増加したとされる。近畿日本鉄道においてもシカの衝突が2015年には288件に達し、接触防止策を数々試すも効果が上がらなかったことから2016年5月16日より動物との接触事故防止設備を「シカ踏切」の名称で導入した。シカ踏切は線路周辺に侵入防止ネットを張ったところのうち獣道(シカ道)に通じる箇所だけネットを張らずにシカが通れるようにしておき、列車運行がある時間帯にのみシカの嫌う超音波を発信し、発信中は線路へのシカの侵入を抑制する。これによりシカとの衝突は導入直前の前は年平均10件以上あったものが年2件以下に激減し 列車運行が無い時間帯は超音波を止めることでシカは線路を侵入・横断できるのでシカに優しい踏切と呼ばれている。
※この「動物の衝突事故防止用の踏切」の解説は、「踏切」の解説の一部です。
「動物の衝突事故防止用の踏切」を含む「踏切」の記事については、「踏切」の概要を参照ください。
- 動物の衝突事故防止用の踏切のページへのリンク