出直し町長選で再選
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 22:18 UTC 版)
辞職後、自身の辞職に伴う真鶴町長選への対応については明言していなかったが、12月9日、出馬の意向を表明。町長選の選挙公報に、当選後1年間、無給で町長職を務めることを掲げた。町長選には松本のほか、元町長の宇賀一章ら3人も出馬した。 12月19日、投開票の結果、松本が次点の宇賀を88票の僅差で振り切り、再選。12月20日、当選証書を受け取った。 ※当日有権者数:6,288人 最終投票率:62.20%(前回比:-9.58pts) 候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持松本一彦 55 無所属 前 1,493票 38.87% 宇賀一章 69 無所属 元 1,405票 36.58% 大塚伸二 66 無所属 新 807票 21.01% 森敦彦 70 無所属 新 136票 3.54% 再選後、松本は一連の不祥事で生じた費用について、選挙費700万円、時間外人件費320万円、第三者委員会設置費50万円の計1070万円と自ら算出し、自身の給与を0円に減額する条例改正案を真鶴町議会に提出したが、町議からは「金銭的な被害以外の風評などをどうするのか」「被害金額を給与1年分とする根拠が不明」「松本町長に指示されて名簿をコピーして懲戒免職になった職員に比べて、軽すぎる」との意見が相次ぎ、条例改正案は12月28日の臨時会で賛成1、反対8の反対多数により否決された。松本の再選後、不信感を抱いた職員の退職や、真鶴町消防団による出初式の中止の決定が相次ぎ、周辺自治体の箱根町や湯河原町からも距離を置かれる事態に陥った。 2022年1月14日の真鶴町議会全員協議会において、教育長が任期途中の同月末での辞任の意向を表明した。選挙人名簿問題を抱える松本町長の町政について、「見通しが立たない」と異議を唱えた。また、小中学校の施設に関する松本町長の方針について「実現不可能なことを言っている。将来の見通しが真っ暗になった。心残りですが、これ以上続けられない」とも述べた。教育長は申し出通り、1月31日に辞職した。 4月28日、町が設置した第三者委員会(委員長・今村哲也関東学院大学教授)は、個人情報の流出が公正な選挙を妨害したとして、松本らを公職選挙法違反の容疑などで刑事告発するよう提言する内容の調査報告書を松本に提出した。5月9日、町は松本らを刑事告発する方針を発表した。6月3日、町議会は第三者委員会の報告書を受け、松本町長、岩本、青木両町議に対する辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。
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