免疫チェックポイント阻害剤の作用機序
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 04:46 UTC 版)
「免疫関連有害事象」の記事における「免疫チェックポイント阻害剤の作用機序」の解説
人間には生来、悪性腫瘍(がん)となった自己の細胞を異物として排除するがん免疫監視機構を備えている。この作用はがん化した細胞以外も攻撃する可能性があるので、正常な細胞は攻撃を抑制するための抗原を提示している(免疫チェックポイント)。しかしがん細胞もまた攻撃を抑制するために同様の抗原を提示することでがん免疫監視機構の抑制を逃れている。免疫チェックポイント阻害剤は、このがん細胞が提示する抗原提示に対して免疫抑制をマスクするように設計されたモノクローナル抗体製剤(monoclonal antibody: MAB)の一種である。免疫抑制が抑制されることによって、CD4+T細胞が強力にがんを排除する。
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