仕事の要求度・コントロール(JDC)モデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 01:14 UTC 版)
「職業性ストレス」の記事における「仕事の要求度・コントロール(JDC)モデル」の解説
「en:Job demands-resources model」も参照 JDC モデル(Job Demands Control Model)とは、「仕事の要求度」と「仕事のコントロール」の2要因から構成されるモデルである。仕事の要求度はとくに仕事の量的負荷(多忙さや時間的切迫感)がその中心的な位置を占める。一方コントロールとは「仕事上の裁量権や自由度」である。このうち、仕事の要求度が高いにもかかわらず十分な「仕事上の裁量権や自由度」が与えられていない場合を「高ストレイン群(high strain)」と呼び、心身のストレス反応のリスクが高いとされる。一方、仕事の要求度が高くても、「仕事上の裁量権や自由度」が与えられていれば、生産性、職場での満足感ともに高まり、メンタルヘルス増進に寄与するというものである。 このモデルにソーシャルサポートを追加したモデルがDCSモデル(Demand-control-support Model、またはJDCSモデル:Job Demand-control-support Model)である。このモデルでは、「仕事の要求度」が高く、「仕事上の裁量権や自由度」が低く、かつ上司や同僚のサポートが少ない場合が最も「高ストレイン」であり、健康障害やメンタルヘルスの問題が発生しやすくなるというものであり、実感的に納得できるだけでなく、多くの実証研究に裏付けされている。
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