人種主義とは? わかりやすく解説

じんしゅ‐しゅぎ【人種主義】

読み方:じんしゅしゅぎ

人種間には本質的な優劣差異があるとする見解に基づく態度政策19世紀末ヨーロッパで広まり、優秀民族支配論・有色民族劣等論などを生み出したレイシズムラシスム


人種主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/13 04:01 UTC 版)

人種主義(じんしゅしゅぎ、英語: racism、レイシズム[注釈 1])とは、人種間に根本的な優劣の差異があり、優等人種が劣等人種を支配するのは当然であるという思想イデオロギー[3]。人種主義は、身体的差異と考えられるものに結びついている点でエスノセントリズムとは異なる[4]


注釈

  1. ^ 文化人類学者ルース・ベネディクトの著書『レイシズム』によって、1940年代に「レイシズム」という用語がアメリカの一般の人々に知られるようになった[1][2]

出典

  1. ^ ヒラリー・ラプスリー著・伊藤悟訳『マーガレット・ミードとルース・ベネディクト ふたりの恋愛が生んだ文化人類学』明石書店、2002年7月30日 初版第1刷発行、ISBN 4-7503-1608-3、14~15頁、558頁。
  2. ^ ルース・ベネディクト著・阿部大樹訳『レイシズム』講談社、2020年4月7日 初版第1刷発行、ISBN 4065193877、202~219頁。
  3. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)『人種主義』 - コトバンク
  4. ^ ブリタニカ国際大百科事典『人種主義』 - コトバンク
  5. ^ ルース・ベネディクト『レイシズム』講談社学術文庫、2020年、118頁。 
  6. ^ a b c d 原田一美 2006, pp. 58.
  7. ^ a b c d 原田一美 2006, pp. 62.
  8. ^ 高田紘二 「ヒュームと人種主義思想」奈良県立大学研究季報 12(3・4), 89-94,2002年
  9. ^ 原田一美 2006, pp. 59.
  10. ^ 「図説 啓蒙時代百科」p166 ドリンダ・ウートラム著 北本正章訳 原書房 2022年8月5日第1刷
  11. ^ a b c 原田一美 2006, pp. 60.
  12. ^ 原田一美 2006, pp. 59–60.
  13. ^ 原田一美 2006, pp. 61.
  14. ^ 『アフリカを知る事典』、平凡社、ISBN 4-582-12623-5 1989年2月6日 初版第1刷 p.466
  15. ^ 「植民地共和国フランス」p75 N.バンセル、P.ブランシャール、F.ヴェルジェス著 平野千果子、菊池恵介訳 岩波書店 2011年9月27日第1刷
  16. ^ 「帝国主義」(ヨーロッパ史入門)p39-42 アンドリュー・ポーター著 福井憲彦訳 岩波書店 2006年3月28日第1刷
  17. ^ 黒田 貴史「“さようなら、福沢諭吉さん あなたに学ぶものはありません“ 」本誌編集委員・編集者・黒田 貴史 | コラム/深層
  18. ^ Donald J. Mrozek, "Cultural Background to the War", Loyd E. Lee (ed.), World War II in Asia and the Pacific and the War's Aftermath, Greenwood Press, Westport, Connecticut, 1998, ISBN 0-313-29326-0, p. 392.
  19. ^ 「人種主義の歴史」p129-131 ジョージ・M・フレドリクソン著 李孝徳訳 みすず書房 2009年12月18日発行
  20. ^ a b c 原田一美 2006, pp. 68.
  21. ^ 原田一美 2006, pp. 73–74.
  22. ^ 原田一美 2006, pp. 63.
  23. ^ 原田一美 2007, pp. 6–9.
  24. ^ a b 原田一美 2010, pp. 158.
  25. ^ 原田一美 2010, pp. 164.
  26. ^ 南利明 & 民族共同体と法(11), pp. 104.


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人種主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 18:42 UTC 版)

エリック・ゼムール」の記事における「人種主義」の解説

ゼムールは、1980年代の反人種主義の運動判定されねばならないとものべている。反人種主義とフェミニズム運動は「フランスヨーロッパ疑似エリート」から引き出されたものだとした。反人種主義の進歩主義共産主義後継者であり、1930年代コミンテルンによって発展した全体主義的方法もとづいているとした。反人種主義は1983年左翼経済的リベラリズム転向したことを忘れさせるためにフランソワ・ミッテラン開始した戦略であり、自らの共産主義幻想諦めたかつての左翼の心の隙間をうめるイデオロギーであり、彼らにとって移民革命的な人民代わりとして見つけられたのだ、と論じた

※この「人種主義」の解説は、「エリック・ゼムール」の解説の一部です。
「人種主義」を含む「エリック・ゼムール」の記事については、「エリック・ゼムール」の概要を参照ください。

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