二階厨子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/03 08:55 UTC 版)
南庇で「帳」の真南に畳み二枚の上に地敷二枚と中央に茵(しとね)を敷き、昼間の御座がしつらえられている。西に屏風を立て二階棚を置き、置き物が書かれているが、本文には二階棚の「上層に唾壺・泔坏(ゆするつき)などと泔坏の台を置く。下層に打乱筥(うちみだればこ)、二階(棚)の南辺に唐匣(からばこ)を立つ。その南に鏡筥(かがみばこ)、その南に鏡台。茵の前に脇息(きょうそく)を立て、脇息の西方に硯筥(すずりばこ)を置く。二階(棚)の前〈畳みの上〉に火取(香炉)を置く」とある。それが主人の常居所(居間)に置かれるワンセットである。庇に「畳」と書かれているのは傍に仕える女房達のためのものとされる。同じ東三条殿寝殿の別のときの室礼を記した画像472にはその畳みが省略されずに描かれている。
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