主観と客観の綜合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/14 14:32 UTC 版)
もっとも、綜合主義の内容は、こうした形態・色彩の単純化だけにとどまらず、単純化された形態・色彩と、主観や思想との綜合を意味するものと説明される。それは、画面上の造形要素における秩序を重んじながら、精神的価値を盛り込もうとすることであり、外なる世界(感覚)と内なる世界(想像力)の綜合を追求するものとも言い換えられる。 ゴーギャンの『説教の後の幻影(英語版)』では、強い輪郭線と平坦な色彩というクロワゾニスムの手法が用いられているだけでなく、構図の点でも、女性たちのいる現実の世界と、その女性たちが見ている天使とヤコブの闘いの幻影とが一つの画面にまとめられており、綜合主義を代表する傑作とされている。
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