上郷用水
疏水の概要 | ||||
■疏水の所在 北郷町の水田の一部約100ha ■所在地域の概要 北郷町は、宮崎県の南部に位置し、東南部は日南市、北西部は宮崎市・清武町・田野町・三股町に接しており、北には本町最高峰の鰐塚山、西に小松山連山を仰ぎ、林相豊かな山岳は飫肥杉の産地として有名である。 ■疏水の概要・特徴 大正時代は、「芝井堰」により用水していたが、大雨の度に流されていたことから、当時「鬼の頭(つぐみ)」といわれる大岩にトンネルを掘ったらどうかという話しが出た。しかし、「頭でもおかしくなった。」などと誰も取り合うことはなかった。そこで、「角 利吉(すみ りきち)」が名乗りを上げ、トンネル掘りに着手するが、始め10数人いた作業員もあまりの重労働に疲れ果て、次第に遠ざかり発掘作業も進まなくなっていた。最後に残った利吉は「俺一人でも必ず掘ってみせる」と啖呵を切り、根気強く黙々と掘り進んでいった。 結果、2年あまりの歳月をかけ、高さ2m・幅1.5m・長さ116mのトンネルが貫通することとなった。 | ||||
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