一搩手半
一搩手半
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 21:14 UTC 版)
インドや中国での初期の仏像はもっぱら岩石を削って作られていたが、稀には木材で作成されたものもある。これは高貴な香木で作られており、特に白檀が使用された。こうした貴重な材を用いて作る仏像は小さく作るように決められており、その基準となったのが「一搩手半」と呼ばれる大きさである。 「搩手」はもともとインドの長さの単位で、片手の親指と中指をいっぱいに伸ばした際の寸法にあたる。「一搩手半」はその1.5倍となる。唐から伝来した法隆寺の「九面観音像」(国宝)は「一搩手半」の代表例である。 胎内仏や念持仏は一搩手半で作成するのが通例である。
※この「一搩手半」の解説は、「法量」の解説の一部です。
「一搩手半」を含む「法量」の記事については、「法量」の概要を参照ください。
- 一搩手半のページへのリンク