ヴァルテマットの主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 08:27 UTC 版)
「月以外の地球の衛星」の記事における「ヴァルテマットの主張」の解説
1898年に、ドイツのハンブルクの天文学者ゲオルク・ヴァルテマット (Georg Waltemath) は、月の摂動から第2衛星の存在を仮定し、衛星の太陽面通過を予測した。第2衛星は、公転半径103万km、公転周期119日、会合周期177日で、直径は700kmあるとした。そして1898年2月に、予測通り衛星の太陽面通過を観測したと主張し、さらに直径746kmの第3衛星の存在を予言した。 しかし実際には、観測された太陽面通過とみられた現象は実際には黒点であった。また、それぞれ700km以上もあるならば、後世の観測により簡単に発見できるはずだが、直接観測が全くないことから、後に衛星の存在は否定されている。 1918年、占星術師のセファリアル (Sepharial) は、ヴァルテマットの衛星は実在するが、真っ黒だから観測できないと説明し、この衛星をリリス (Lilith) と名付けた。また、真っ黒という性質からダーク・ムーン (Dark moon) と呼ぶ者もいる。
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