ルクレティアの自害 (デューラー)
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『ルクレティアの自害』(ルクレティアのじがい、独: Selbstmord der Lucretia、英: The Suicide of Lucretia)は、ドイツ・ルネサンスの巨匠アルブレヒト・デューラーにより署名された、1518年制作の油彩の板絵である。古代ローマの貴族ルキウス・タルクィニウス・コッラティヌスの貞淑な妻ルクレティア(紀元前510年ごろ没)が従弟のセクストゥス・タルクィニウスに強姦され、夫と父に手紙でそのことを告げた後、自害したという史実を主題としている[1][2]。ルクレティアは、「貞淑」の象徴として、それまでもしばしば美術作品に表されてきたが、この時期のドイツ美術においては本作品やルーカス・クラナッハ (父) の絵画が示しているように、イヴやヴィーナスと並んで女性の裸体を表現するための格好の題材となった[2]。作品はミュンヘンのアルテ・ピナコテークに所蔵されている[3]。
- ^ Alte Pinakothek Munich: An explanatory guide to the Alte Pinakothek. Munich: Bruckmann, 1992. 101-102. ISBN 978-3-7654-2454-0
- ^ a b c d e 『カンヴァス世界の大画家 7 デューラー』、中央公論社、1983年刊行、91頁 ISBN 4-12-401897-5
- ^ アルテ・ピナコテークの本作のサイト (英語) [1] 2023年1月19日閲覧
- ^ Bubenik, x
- ^ Hults, 218
- ^ Carluccio, Luigi. "Giacometti: A Sketchbook of Interpretive Drawing". New York: H.N. Abrams, 1967. 68
- ^ Hults, 226
- ^ Sander, 206
- ^ Hults, 209
- ^ Hults, 208
- ^ Panofsky, 121, 201
- ^ Tsaneva, Maria. Durer: 201 Paintings and Drawings. Lulu, 2014
- ^ Hults, 205
- 1 ルクレティアの自害 (デューラー)とは
- 2 ルクレティアの自害 (デューラー)の概要
- 3 外部リンク
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