ヨーロッパ高等教育圏の学業資格に関する枠組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 14:30 UTC 版)
「ボローニャ・プロセス」の記事における「ヨーロッパ高等教育圏の学業資格に関する枠組み」の解説
基本的な枠組みとしては、高等教育で取得できる資格について3サイクル制をとっている。2005年のベルゲンでの会議において教育相が採用した学位枠組みによると、学位は学業成果により規定される。これはつまり、学生が学位修了にあたり何を理解し何をすることができるかを規定している。サイクルを記述するにあたり、この枠組みはヨーロッパ単位互換評価制度(ECTS)を活用している。 第一サイクル:通常は180-249のECTSクレジットを取得し、ふつうは学士号(bachelor's degree)を授与される。ヨーロッパ高等教育圏は優等学士プログラムを導入しなかった。優等学士プログラムとは、卒業生が(英、豪、カナダなどで授与されるものと同等の)「優等学士」(BA hons)として卒業できるコースであり、英豪などの法規においてはこの学位を持つ卒業生は修士号をとらずに博士課程に進むことができる。 第二サイクル:通常は90-120(最小60)のECTSクレジットを取得し、ふつうは修士号(master's degree)を授与される。 第三サイクル: 博士号(doctoral degree)であり、ECTSの単位規定はない。 ほとんどの場合、それぞれ学士号を取得するのには3-4年、修士号には1-2年、博士号には3-4年かかる。実際の学位名は国により異なる。 一学年は60ECTSクレジット、1500-1800時間の学業に相当する。
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