モリカケ問題
2017年前半に取り沙汰された、学校法人森友学園の用地取得の経緯ならびに学校法人加計学園の獣医学部新設に関する経緯に安倍晋三内閣総理大臣の口利きがあったのではないかという疑惑の総称。いわゆる森友問題と加計問題。
いわゆる森友問題は、森友学園が小学校の新設にあたり国有地を購入した経緯にまつわる疑惑である。購入額は非公表だった。朝日新聞は2017年2月に「調査したところ、売却額は同じ規模の近隣国有地の10分の1だった」と報じている。学園の理念が神道に根差したいささか極端とも思える方針である事や、安倍晋三首相の妻が同校の名誉校長を務めるほど学園と親密な関係にあった事もあり、首相夫妻と学園側との私的関係・偏向・癒着があったのではないかと疑われた。
いわゆる加計問題は、大学の獣医学部を1校新設するにあたって加計学園が選ばれた経緯にまつわる疑惑である。2017年3月、同学園の理事長が安倍晋三首相の友人であり、その事実が認可に影響を与えたのではないかと疑義が持ち上がり、「第2の森友問題」として注目を集めるに至った。
森友問題も加計問題も共にマスコミで大問題として取り上げられ、衆議院予算委員会では野党が与党を徹底的に追及する構えが見られた。一連の騒動を通じて「忖度」という語が多く用いられ、一時流行語の様相を呈した。東京新聞は、盛りそば(モリ)と掛けそば(カケ)に引っかけて政府側を揶揄する風刺漫画を掲載した。
世論は、モリカケ問題について、政府側の情報公開が不透明であること等に起因する問題であるとして与党への不信感を募らせる者と、不毛な議論で国政をむやみに遅滞させているだけだとして野党およびマスコミへの不信感を募らせる者とに2極化している。
モリカケ問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 08:27 UTC 版)
森友学園問題について、雑誌Will2月号の取材に対して「一部メディアが『特定人物』の証言を、事実確認」「しないまま報道し、それを受けて野党が国会で徹底追及し、議論を空転させる」と批判した。さらに「緊迫する半島情勢を考えれば、当時の国会審議は無責任」として、野党の姿勢も批判している。 加計学園問題について、雑誌WiLL2月号の取材に対して「「獣医学部新設の過程に総理の意向など一切入る余地はない」として、一連の疑惑を否定した。義家は「専門家で構成する設置審議会での議論で可否が判断される現行の制度では、外部から影響を及ぼすことは出来ない」としたうえで「総理どころか文科大臣すら介入することは出来ない」としている。さらに前川元次官を「朝日新聞に利用されている」として、朝日新聞を「バランスを失ったマスコミ」として批判した。
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