メモリページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 13:57 UTC 版)
このように命令はアドレスの下位7ビットだけを直接指定するので、4,096ワードのメモリは128ワードの「ページ」に分割されることになり、命令のビット4でカレントページかページ0(アドレス範囲を八進法で示すと 0000 から 0177)を指定する。ページ0に変数を置くと、どのページを実行中でもそれにアクセスできるため、ページ0のメモリは特別である。また、アドレス 0000 は割り込み処理ルーチンのスタートアドレスでもある。また、アドレス 0010 から 0017 までは自動インクリメント機構という特殊性がある。 標準的アセンブラは算術用定数をカレントページに置く。同様に、ページ間ジャンプやサブルーチンコールはカレントページ内から間接アドレス指定で行う(つまりアドレスがカレントページ内に置かれている)。 ページをまたいだ参照や分岐は余分なワードを必要とするため、ルーチンを128ワードのページ境界に収まるように書くか、なるべくページからページへの移行が少なくなるように書くことが重要だった。そのため、何ワードかをいかに節約するかに頭を悩ませることが多かった。PCのインクリメントで自動的に次のページに移行できるため、プログラムを意図的にページの最後尾に置くことが多かった。
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