メトロポリタン美術館所蔵作
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「月を眺める二人の男」の記事における「メトロポリタン美術館所蔵作」の解説
『月を眺める二人の男』(つきをながめるふたりのおとこ、独: Zwei Männer in Betrachtung des Mondes、英: Two Men Contemplating the Moon)は、ニューヨークのメトロポリタン美術館が所蔵し、2階のギャラリー807に展示されている。キャンバスに油彩で描かれた作品である。縦34.9センチメートル、横43.8センチメートルの大きさをもつ。1825年から1830年ごろに製作されたものとされている。 医師のオットー・フリードリヒ・ローゼンベルク (Otto Friedrich Rosenberg) は医療サービスをフリードリヒに提供しており、その見返りとして1840年までにこの作品を受け取る。ローゼンベルクの娘の1人でフリードリヒに絵画を教わったこともあるセオフィラ・ミンナ・ローゼンベルク (Theophila Minna Rosenberg) が1850年から1882年まで所有していた。1999年に競売会社のクリスティーズに売却される。2000年にライツマン基金がメトロポリタン美術館に提供する。 この作品は、ノイエ・マイスター絵画館所蔵作に極めて似ており、相違点はほとんど見受けられない。空の色や明るさは、ベルリン国立美術館所蔵作と同様であり、人物はノイエ・マイスター絵画館蔵作と同様、2人の男性になっている。赤外線反射撮影を用いた調査によって、フリードリヒは下絵を描かずにこの作品に取りかかったことが明らかになっており、ノイエ・マイスター絵画館所蔵作やベルリン国立美術館所蔵作と比べて輪郭線が見えにくいことから、流れるように描かれたものと考えられる。
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