ヘルメットの数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/11 05:26 UTC 版)
「ヘルメット (紋章学)」の記事における「ヘルメットの数」の解説
紋章のいくつかの伝統、特に、ドイツ及び北欧の紋章学において、2つまたは3つ、時折それ以上のヘルメットがひとつの紋章で使われることがあり、各々がその所有者が支配権を持つ封土を表す。この理由から、ドイツ及び北欧の紋章のヘルメットとクレストは、紋章にとって必須であると考えられており、それから決して切り離されることはない。複数のクレストを描く必要があるとき、イングランドの紋章学では、クレストはヘルメットから切り離され、ひとつのヘルメットの上にそれらのクレストを描く習慣が守られている。一方、ドイツの紋章学では16世紀以降複数のクレストが頻繁に現れ、クレストは常に各々がそれ自身のヘルメットからは分離できないものとしてわれ、ヘルメットと一致して配置される。大陸ヨーロッパでは、複数のヘルメットは通常内側へ向けられ、奇数ならば中央のヘルメットは正面を向けられる。一方、スカンジナビアの紋章学でヘルメットは通常外側へ向けられる。最後のブランデンブルク=アンスバッハ辺境伯の紋章は、記録的な13のヘルメットとクレストでその頂部を覆われた21分割のエスカッシャンから成る。
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