ビスマーク・シー (護衛空母)とは? わかりやすく解説

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ビスマーク・シー (護衛空母)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/18 16:07 UTC 版)

ビスマーク・シー (英語: USS Bismarck Sea, AVG/ACV/CVE-95) は、アメリカ海軍護衛空母[1][2]カサブランカ級航空母艦の41番艦。艦名はニューギニア北部のビスマルク海の英語表記であり、直接的には1943年のビスマルク海海戦に因む。日本語ではビスマルク・シーと表記する事もある[3][4]。1945年(昭和20年)2月21日[5]硫黄島攻防戦神風特別攻撃隊突入により沈没した[2][6]2019年現在まで,アメリカ海軍の最後に戦没した空母である[7]


  1. ^ ルソン島にむけ進撃中の1月4日、姉妹艦オマニー・ベイ (USS Ommaney Bay, CVE-79) が神風特別攻撃隊突入で沈没した[9]。1月5日、姉妹艦マニラ・ベイ (USS Manila Bay, CVE-61) や重巡ルイビル (USS Louisville, CA-28) などが特攻機により損傷した[9]。1月8日、ルソン沖で姉妹艦カダシャン・ベイ (USS Kadashan Bay, CVE-76) とキトカン・ベイ (USS Kitkun Bay, CVE-71) などが特攻機により大破した[10]
  2. ^ 第58任務部隊も硫黄島攻撃に加勢され、ノースカロライナ級戦艦2隻(ワシントンノースカロライナ)が硫黄島への艦砲射撃に加わった[15]
  3. ^ (昭和20年2月21日)[18] 〔 二一|一、(イ)第二御楯特攻隊硫黄島周邊艦艇攻撃 兵力fc o×一一、fbス×12、fo天×七(fbス×二、fo天×一、fc fo×二 引返ス) 戰果 A×一概ネ撃沈、A×一撃沈ノ算大、B×二轟沈、c×四撃破 炎上、不詳×一沈没 火柱一九(一六〇六~一八五〇)/(ロ)牽制伴動隊 frサ×二、flo×四 父島西方ニ僞瞞紙散布、空中火災墜落flo×一 未歸還flo×一(一一一五~一二三〇木更津發)/(ハ)flo×六硫黄島敵上陸部隊攻撃、二機陸上、二機船舶攻撃、効果不明(一七四五~一八五〇)(以下略)|(情報)|二、硫黄島方面攻撃ノ戰艦ニハ「ニユーヨーク」「テキサス」「ネヴアダ」「アーカンサス」「アイダボ」「テネシー」ヲ含ム(K三情報)(以下略) 〕
  4. ^ サラトガは爆撃を受けて爆弾2発が命中した上に、複数の特攻機が突入した[24]。大破したサラトガは炎上[25]、戦死者123名、負傷者192名を出した[3]。だが消火に成功したあと、3時間半後には航空機の揚収を開始したという[26]
  5. ^ 日本側記録では、サラトガを攻撃したのは第二御盾特別攻撃隊・第5次攻撃隊の天山3機となっている[27]。戦艦ワシントン (USS Washington, BB-56) は天山1機を撃墜した[2]
  6. ^ 日本側では、ビスマルクシーを攻撃したのは第二御盾特別攻撃隊・第1次攻撃隊の零戦4・彗星4とし、16時15分に突入と記録する[30]

脚注

  1. ^ 大内、護衛空母入門 2005, pp. 84–85第5表 アメリカ海軍護衛空母一覧
  2. ^ a b c 戦艦ワシントン 1988, pp. 391–392.
  3. ^ a b マッキンタイヤー、空母 1985, p. 197.
  4. ^ 戦史叢書17 1968, pp. 239–240航空作戦の概要
  5. ^ 戦史叢書85 1975, pp. 330–333硫黄島周辺米軍に対する航空攻撃
  6. ^ a b 大内、護衛空母入門 2005, p. 237.
  7. ^ 北村淳 (2020年1月2日). “中国空母「張り子の虎」呼ばわりが危険な理由”. JBpress. 日本ビジネスプレス. 2020年1月16日閲覧。
  8. ^ 大内、護衛空母入門 2005, pp. 233–234.
  9. ^ a b ニミッツ 1962, p. 407.
  10. ^ ニミッツ 1962, p. 409.
  11. ^ 戦艦ワシントン 1988, p. 388.
  12. ^ ニミッツ 1962, pp. 422–431硫黄島の占領
  13. ^ 梅野, 262ページ
  14. ^ ニミッツ 1962, p. 428.
  15. ^ 戦艦ワシントン 1988, p. 389.
  16. ^ 戦史叢書85 1975, pp. 325–328米機動部隊来襲
  17. ^ 一式陸攻戦史 2019, pp. 440–447硫黄島への最終便
  18. ^ a b c 昭和19年10月以降分 情況判断資料(防衛省防衛研究所)2月21日~2月25日 p.1」 アジア歴史資料センター Ref.C16120650600 
  19. ^ a b c d 梅野, 263ページ
  20. ^ 戦史叢書85 1975, p. 331a六〇一空の特攻攻撃
  21. ^ 戦史叢書85 1975, pp. 331b-333第二御盾特別攻撃隊
  22. ^ ウォーナー『ドキュメント神風 上』347ページ
  23. ^ 一式陸攻戦史 2019, pp. 442–443.
  24. ^ ニミッツ 1962, pp. 430–431.
  25. ^ 歴群53、アメリカの空母 2006, pp. 90–91●「サラトガ」の戦中改装
  26. ^ 歴群53、アメリカの空母 2006, p. 152爆撃および特攻機による損傷●「レキシントン」級/「サラトガ」
  27. ^ 戦史叢書85 1975, p. 333.
  28. ^ a b c ニューカム, 194ページ
  29. ^ a b c d e f ウォーナー『ドキュメント神風 上』344ページ
  30. ^ 戦史叢書85 1975, p. 332.
  31. ^ ウォーナー『ドキュメント神風 上』344ページ、ニューカム, 194ページ
  32. ^ ウォーナー『ドキュメント神風 上』345ページ
  33. ^ ウォーナー『ドキュメント神風 上』346ページ、ニューカム, 194ページ
  34. ^ "USS BISMARCK SEA CVE-95"


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