バラ星雲とは? わかりやすく解説

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ばら‐せいうん【薔薇星雲】

読み方:ばらせいうん

一角獣座にある散光星雲。距離は約4600光年。名称は、写真に撮ると散開星団中心として赤っぽい輝線(Hα)を放つHⅡ領域バラ花のように広がっていることに由来するところどころ暗黒星雲原始星前段階相当する密度の濃い分子雲がある。


ばら星雲

(バラ星雲 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/21 17:49 UTC 版)

ばら星雲
星座 いっかくじゅう座[1][2]
視直径 80'x60'
分類 散光星雲[2]
星生成領域[1]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  06h 32m 3s[1]
赤緯 (Dec, δ) +5° 03′[1]
距離 5,500 光年[1]
ばら星雲の位置
物理的性質
直径 約130光年[1]
他のカタログでの名称
NGC 2237-9, 2246[1]C 49
Template (ノート 解説) ■Project

ばら星雲[3][2](ばらせいうん、: The Rosette Nebula NGC 2237-9, 2246、Caldwell 49)は、いっかくじゅう座の方向にある散光星雲HII領域)である。赤いバラの花飾り(ロゼット)のような姿であることから「ばら星雲(バラ星雲[4])」とよばれている。

概要

NGC番号は 2237、2238、2239、及び 2246である[3]。ばら星雲全体はウィリアム・ハーシェルが発見した[1]が、NGC 2237と2246はスウィフト、NGC 2238はマース、NGC 2239はジョン・ハーシェルがそれぞれ個別に発見している[1]

おおよそオリオン座α星ベテルギウスからこいぬ座α星プロキオンに向かって1/3ほど行った冬の天の川の中、いっかくじゅう座12番星を中心とする散開星団NGC 2244の周囲に広がっている。眼では感じにくいHα線の成分が強いため肉眼で見ることはできない[2]が、望遠鏡に干渉フィルターを用いることで視認することができる。視直径 80'x60'、距離5,500光年、実直径130光年となっている。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i Hartmut Frommert, Christine Kronberg. “NGC 2244 and NGC 2237-9,46”. SEDS. 2019年4月6日閲覧。
  2. ^ a b c d 中西昭雄 『メシエ天体ビジュアルガイド』誠文堂新光社、2014年10月28日、232頁。ISBN 978-4-416-11462-9 
  3. ^ a b ばら星雲に約130個の若い星を発見”. AstroArts (2010年9月14日). 2019年4月6日閲覧。
  4. ^ IV.オリオン座の三つ星の下にぼうっと見える光は何ですか?”. 宇宙の質問箱 - 星雲・星団編. 国立科学博物館. 2019年4月6日閲覧。


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