ハサン駅とは? わかりやすく解説

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ハサン駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 22:11 UTC 版)

ハサン駅
Хасан
Khasan
マハリノ駅 (? km)
所在地 沿海地方ハサン地区
所属事業者 ロシア鉄道
極東鉄道支社
所属路線 ハサンスキー本線[1]
キロ程 260 km(ウスリースク駅起点)
ホーム 地上駅
開業年月日 1951年9月28日
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ハサン駅(ハサンえき)はロシア沿海地方ハサン地区に位置する駅である。ハサンより国境朝鮮・ロシア友情橋豆満江)を渡り、豆満江駅に至る。ロシアと北朝鮮の間の鉄道は、ソビエト連邦軍を輸送するために第二次世界大戦直後の1951年9月28日に建設された。豆満江駅より先は朝鮮総督府鉄道として日本統治時代に建設されたので、ロシア側が広軌(1,520mm)であるのに対して、北朝鮮は標準軌(1,435mm)なので、貨物の積み替え、客車の台車の付替えが必要である。

歴史

2008年より輸送力増強に向けて、ロシアによりハサン駅より羅津駅を経由して、羅津港第三埠頭まで改修および羅津港第三埠頭の改修工事が着工した。2011年10月に工事が完成し、試運転が行われ[2][3]2013年9月22日完成式典が行われた[4]。これにより、標準軌と広軌の4線軌条の混合線を通り、ロシアの列車が、羅津港まで直通することが可能となった。

2020年、北朝鮮当局は新型コロナウイルス感染症の世界的流行が国内に波及しないよう国境を事実上閉鎖した。2021年2月時点も北朝鮮国内からハサン駅に向けた区間の運行が停止されており、同年、ロシアへ帰る手段を失った大使館員および家族がトロッコを使い、自らの手で国境を越える映像が公開されている[5]

駅構内

駅は7本の線路があり、すべて電化されていない。2つの行き止まりの線路はウスリスクから来る列車を収容できるが、南側の残りの線路は豆満江に架かる国境橋を渡る。

のりば

ホーム 路線 行先
1~7 ハサンスキー本線 バラノフスキー方面
豆満江線 平羅線 豆満江羅津間里平壌方面

隣の駅

ハサン駅外観
ロシア鉄道極東鉄道支社/北朝鮮鉄道省
バラノフスキー・ハサン鉄道/豆満江線
マハリノ(Махалино)駅 - ハサン駅 - 豆満江駅(北朝鮮方面)

脚注

  1. ^ 杉内信三・佐川篤男・小泉光市2005年「ロシア・東シベリア以東の石炭輸送インフラの現状と将来」(日本エネルギー経済研究所HP掲載)
  2. ^ “露朝鉄道が試験運転、全面開通は来年に”. 読売新聞. (2011年10月13日). オリジナルの2011年10月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20111014100734/http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111013-OYT1T01292.htm 2014年5月7日閲覧。 ※現在はインターネットアーカイブに残存
  3. ^ ハサン・羅津間鉄道が10月13日(予定)試運転へ!”. ロシアNOW (2011年10月4日). 2011年11月20日閲覧。
  4. ^ “広がるロ朝物流網 列車、直接乗り入れ”. 朝日新聞. (2013年9月23日). オリジナルの2014年5月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140507091126/http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309220346.html 2014年5月7日閲覧。 
    《記事全文閲覧は要会員登録(但し記念式典挙行日の記載箇所は非会員でも閲覧可);》
  5. ^ ロシア外交官と家族、手押しトロッコで北朝鮮を出る”. BBC (2021年2月27日). 2021年2月27日閲覧。



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