ネイチャーライティング
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ネイチャーライティング(英: nature writing)は、伝統的に、自然環境をめぐるノンフィクション文学と定義される。ただし、nature writingという英語が本格的に使用され始めたのは、20世紀初めのアメリカにおいてだと考えられている。一般的に、20世紀以降はnature writingという用語が使用されるようになったが、19世紀以前はnatural historyという用語が使用されていた。
注釈
出典
- ^ a b ライアン 2000.
- ^ 伊藤 1996, p. 39.
- ^ a b 伊藤 1996, p. 37.
- ^ 小峯 2017, pp. 298–308.
- ^ 笹田 1996.
- ^ 成田 1996.
- ^ スロヴィック 1996.
- ^ a b シーズ 1996, pp. 294–295.
- ^ 山里 1996.
- ^ 結城 1996.
- ^ 石井 1996.
- ^ アレン 2017, pp. 70–71.
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- ^ 森田 2017, pp. 271–272.
- ^ 加藤, 梨木, 野田 2017, pp. 3–4.
- ^ a b 中川 2017, pp. 217–218.
- 1 ネイチャーライティングとは
- 2 ネイチャーライティングの概要
- 3 脚注
- 4 関連項目
ネイチャーライティング
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「エコクリティシズム」の記事における「ネイチャーライティング」の解説
人間中心主義を再考するための文芸ジャンルとして、ネイチャーライティングの作品がしばしば研究されてきた。特に20世紀においては作家と自然環境との直接的な関係をリアリズムで描く作品が重視された。 先駆的な作品として、19世紀前半のジョン・ジェームズ・オーデュボンの鳥類図譜『アメリカの鳥類』(1827年)がある。代表的なネイチャーライティング作品として、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの『ウォールデン 森の生活』(1854年)がある。 エコクリティシズムの観点から再評価がされている作家もおり、『白鯨』の作者として知られるハーマン・メルヴィルがその1人にあたる。メルヴィルは詩集『ジョン・マーたち 水夫と海の詩(英語版)』(1888年)の表題作で平原から先住民やバッフォローを追いやった西部開拓を批判している。『独身男たちの楽園と乙女たちの地獄(英語版)』(1855年)では製紙工場がもたらす汚染や病気を批判し、遺稿『雑草と野草』では自然への敬意や、自然が人間に与える力を書いた。エコクリティシズムがアメリカ合衆国で始まったため、当初はアメリカのネイチャーライティングについての研究が多かった。近年ではアフリカ、中南米、アジアの作品の研究も進んでいる。
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