ニュースキャスターのコメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 04:44 UTC 版)
「ニュースキャスター」の記事における「ニュースキャスターのコメント」の解説
『JNNニュースコープ』で17年間キャスターを務めた古谷綱正は、あくまでストレートにニュースを伝えることに徹し、「日本のウォルター・クロンカイト」と評された。当時古谷は「キャスターがいい気になって意見を言うのは、反感を呼び不信感を煽るでしょう。大切なのはニュースに対する “姿勢” というものです」とあくまで客観的にニュースを伝えることこそが重要だとした。 フジテレビ『FNNニュースレポート23:00』のキャスターを務めた俵孝太郎は「ニュースは鉄仮面のごとく読むべきだ」と述べ、『JNN報道特集』で長年キャスターを務めた堀宏はサイゾーのインタビューで、「(放送法の規定を挙げた上で)ニュース番組は新聞のように評論をすべきではない」と発言している。 日本テレビ『NNNきょうの出来事』で長年アンカーパーソンを務めた櫻井よしこは、「アンカーパーソンは言葉で批判するのではなく、データの選定で批判するべき。」とし、キャスターは私的なコメントで判断を下してはいけないと語っている。また、櫻井の後任キャスターを務めた井田由美も、「私はキャスターコメントは行わず、ストレートにニュースを伝えることを重視していました」と語っている。 RKB毎日放送『RKBニュースワイド』初代キャスターの三善英毅(現在第一経済大学教授)は1982年、朝日新聞のインタビュー記事で「キャスターはニュースの解説役という考えもあるが、私はニュースの整理役だと思う。ニュースに手を加え、データを盛り込んでいったら終わり」と発言している。
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