チューンナップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 00:32 UTC 版)
スキー板のソール(滑走面)は長期間の使用による経年変化や摩耗等で断面がコンベックス(convex、凸状)やコンケーブ(concave、凹状)となってしまうことがある。一般的に、コンベックスだとソールの膨らみがエッジを阻害してエッジの効きや引っ掛かりが悪くなり、ターンが外側に膨らむ傾向となって、必要な小回りターン半径を得るのに多大な力が必要となったり、あるいは思うようなターン弧が描けなくなったりする。一方でコンケーブだと極端にエッジが効いてしまう事があり、エッジの引っ掛かりが強すぎて、スキッディングターンが難しくなったり、時に転倒の危険性が高くなったりする。そのためソールはフラット(平面)である事が望ましい。 コンベックスやコンケーブとなってしまったソールは、エッジの研磨等を含めたチューンナップによってフラットにする。方法としては数種類のサンドペーパーを使ったベルトサンダーを用いたサンディングと、サンディングを行った後にさらに砥石で平滑に仕上げるフィニッシュストーン仕上げ(ストーンフィニッシュとも)とがある。それらのスキー板ソールチューンナップは、アルペン競技用・技術選手権用・一般用など、その目的に応じた種類を選んで行われている。
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