セバシン酸ジブチル
セバシン酸ジブチル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 08:18 UTC 版)
セバシン酸ジブチル(Dibutyl sebacate、DBS)は、セバシン酸のジブチルエステルである。主な用途はプラスチックの可塑剤であり、酢酸酪酸セルロースや酢酸プロピオン酸セルロース、エチルセルロース、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、あるいは多くの合成ゴム(特にニトリルゴムおよびクロロプレンゴム)またはその他のプラスチックに添加される。食品包装業界で使用されるプラスチックフィルムの他、医療機器や錠剤あるいはフィルムコート剤といった医薬品用途にも使用される[2]。シェービングローションの潤滑剤の他、ノンアルコール飲料やアイスクリーム、キャンディ、焼き菓子などの香料として食品添加物の用途もある。さまざまなプラスチック材料に使用でき、低温で特性に優れ、耐油性も良好である。商品名としてはモーフレックス(Morflex)、コダフレックス(Kodaflex)、ポリサイザー(polycizer)、プロヴィプラスト1944(Proviplast 1944)、PX404などがある。この他、魚雷用推進剤のオットー燃料IIに減感剤として添加されている。
- ^ Lide, David R. (1998). Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.). Boca Raton, Florida: CRC Press. pp. 3–162, 15–18. ISBN 0-8493-0594-2
- ^ chemicalland21.com Dibutyl Sebacate Archived 2010-01-30 at the Wayback Machine.
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