スンナ派におけるイマーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/28 15:57 UTC 版)
「イマーム」の記事における「スンナ派におけるイマーム」の解説
イマームのもっとも広い意味での用法は、ムスリムにとって最重要の義務のひとつである礼拝を集団で行う際、信徒たちを指導する役を務める者を指す呼称である。この意味でのイマームは原則としては常任の役ではなく、金曜礼拝のようにモスクに人々が集まって集団礼拝を行うときのみ、集まった信徒たちの中からもっとも礼拝の模範として相応しいムスリムを選び出してイマームとすることになっている。金曜礼拝など集団で礼拝をすることが望まれる宗教的に重要な日には、礼拝に先立ってフトバと呼ばれる説教をハティーブが行うが、ハティーブは多くの場合イマームが兼ねる。そのため、実際にはイスラム教に関する教育を受け、イスラム教の学問に通じたウラマーと呼ばれるような人々が特定のモスクのイマームを職務として務めることが多い。 転じて、人々の模範となるような学識のあるウラマーのこともイマームと呼ぶ。
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