ジャック・オッフェンバックとは? わかりやすく解説

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オッフェンバック【Jacques Offenbach】

読み方:おっふぇんばっく

1819〜1880]フランス作曲家オペレッタ確立した作品に「天国と地獄」「ホフマン物語」など。


ジャック・オッフェンバック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 13:28 UTC 版)

ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach, 1819年6月20日 - 1880年10月5日)は、ドイツに生まれフランスで活躍(1860年に帰化)した作曲家チェリストである[1]オペレッタの原型を作り、オペレッタの父と言われ、音楽と喜劇との融合を果たした作曲家である。美しいメロディーを次々と生み出すことから、ロッシーニはオッフェンバックを“シャンゼリゼのモーツァルト”と評した[2]


注釈

  1. ^ なお、ドイツ語読みでオッフェンバッハと呼ばれることもあるが、現在ではほぼオッフェンバックで定着している。
  2. ^ オッフェンバックがパリに住みついた理由は彼の楽才を認めた父が「差別の少ないフランス」で勉強させたいと願ったからである。ブルボン王家がユダヤ人の市民権を認めた結果、フランスから「ゲットー」が消滅したのである[3]。音楽と舞踏を好みユダヤ人保護の姿勢を打ち出したルイ14世、そして、ユダヤ人に完全な市民権を与えたルイ16世、この二人の決断がオペラ史に耀く二大ユダヤ系作曲家、マイアベーアとオッフェンバックをパリに呼ぶ遠因ともなった[4]
  3. ^ 永竹由幸 は「オッフェンバックのオペレッタに駄作はないと断言できる」と語っている[5]
  4. ^ アルフォンス・ドーデが名付けたと言われる
  5. ^ 人気歌手オルタンス・シュネデールによる集客力を指す。
  6. ^ オッフェンバックが劇付随音楽を作曲
  7. ^ 1874年の終わり頃、パリが未曽有の大雪にみまわれ、人々は一歩も外に出ようとしなかった[14]
  8. ^ プロイセン王国による普墺戦争など
  9. ^ ヨーロッパの絶対的な自由を掲げるロマン主義にとって、スペインは圧制、暴虐の象徴であり、ときにはその抑圧は直ちに国民(ときには宮廷人)の側から仕返しや揶揄の対象となる[24]
  10. ^ スペイン出身
  11. ^ 無類の漁色家として知られる
  12. ^ メルヘン・オペラというメルヘンに基づくリブレットを持つオペラとは異なる。
  13. ^ 当時、ウィーンではオリジナルのスコアを借りると高くつくので、ピアノ譜を入手し、勝手にオーケストレーションをした海賊版上演がよくあった[35]
  14. ^ 以上はシャルル・グノーの『ファウスト』の滑稽なカリカチュア3部作[45]
  15. ^ ジロフル=ジロフラ英語版』(1874年)などもある。
  16. ^ リップ・ヴァン・ウィンクル英語版』(1882年)などもある[48]
  17. ^ リヒャルト・ワーグナーは「肥しの山の熱狂」という言葉を吐いている。)
  18. ^ 高尚かつ大衆的な音楽、熱情的かつ軽快な歌唱、万華鏡のような印象の変化、現代の聴衆にとっては飽きることのない不思議な傑作である[55]
  19. ^ こうしたオペラ・ブフは娯楽性が強いため、軽視されてきたが、オッフェンバックの作品はしばしば真面目なオペラよりも音楽性が豊かで、創造性に溢れている[56]
  20. ^ (『ペンザンスの海賊』、『軍艦ピナフォア英語版』、『ミカド』などがあり、サヴォイ・オペラへと発展する。)

出典

  1. ^ a b c d 『ラルース世界音楽事典』P280
  2. ^ ダヴィット・リッサンP302
  3. ^ 岸純信、『オペラは手ごわい』 P33
  4. ^ 岸純信、『オペラは手ごわい』 P23
  5. ^ 『オペレッタ名曲百科』P263
  6. ^ 今谷和徳P127
  7. ^ 『ラルース世界音楽事典』P1088
  8. ^ 今谷和徳P312
  9. ^ 森佳子 (著)、『オペレッタの幕開け』P99
  10. ^ 森佳子 (著)、『オペレッタの幕開け』P56
  11. ^ ダヴィット・リッサンP59
  12. ^ ジャック・ルシューズ P50~52
  13. ^ a b c 今谷和徳P314
  14. ^ ダヴィット・リッサンP66
  15. ^ ダヴィット・リッサンP67
  16. ^ a b 『ニューグローヴ世界音楽大事典』(第3巻)P428
  17. ^ 高橋英郎P21
  18. ^ 森佳子『オッフェンバックと大衆芸術』P241
  19. ^ a b c 『ニューグローヴ世界音楽大事典』(第3巻)P430
  20. ^ ダヴィット・リッサンP292~293
  21. ^ ダヴィット・リッサンP293
  22. ^ ジャック・ルシューズ P48~49
  23. ^ a b c 『ニューグローヴ世界音楽大事典』(第3巻)P429
  24. ^ ダヴィット・リッサンP240
  25. ^ ジャック・ルシューズ P46~52
  26. ^ 高橋英郎P9~10
  27. ^ 高橋英郎P10
  28. ^ 『ラルース世界音楽事典』P281
  29. ^ ジークフリート・クラカウアーP151
  30. ^ 岸純信、『オペラは手ごわい』 P30
  31. ^ 森佳子 (著)、『オペレッタの幕開け』P152
  32. ^ 『ラルース世界音楽事典』P280~281
  33. ^ 森佳子『オッフェンバックと大衆芸術』P208~221
  34. ^ マルセイユ・オペラのホームページ、2021年10月7日閲覧
  35. ^ a b 永竹由幸 (著)、『オペレッタ名曲百科』P220
  36. ^ 森佳子 (著)、『オペレッタの幕開け』P80~81
  37. ^ 森佳子 (著)、『オペレッタの幕開け』P88
  38. ^ 森佳子 (著)、『オペレッタの幕開け』P92~97
  39. ^ 森佳子 (著)、『オペレッタの幕開け』P205
  40. ^ 外国オペラ作品322の日本初演記録
  41. ^ 森佳子 (著)、『オペレッタの幕開け』P100
  42. ^ a b ジョゼ・ブリュイールP26
  43. ^ ジョゼ・ブリュイールP25~26
  44. ^ ジャック・ルシューズ P49
  45. ^ a b 『ラルース世界音楽事典』P252
  46. ^ 森佳子『オッフェンバックと大衆芸術』P41
  47. ^ a b 森佳子『オッフェンバックと大衆芸術』P42
  48. ^ ジャック・ルシューズ P67
  49. ^ ジョゼ・ブリュイールP72
  50. ^ ジャック・ルシューズ P68~104
  51. ^ 森佳子 (著)、『オペレッタの幕開け』P17
  52. ^ ジョゼ・ブリュイールP31
  53. ^ ジョゼ・ブリュイールP32
  54. ^ ジョン・ウォラックP127
  55. ^ 澤田肇P176
  56. ^ 澤田肇P174
  57. ^ 寺崎裕則P30
  58. ^ 季刊誌「OPERA」の欧州歌劇場上演スケジュール、雑誌「音楽の友」の海外ニュースなど
  59. ^ ONTOMO1月特集「アニバーサリー」オッフェンバック生誕200周年、2021年10月7日閲覧
  60. ^ 森佳子 (著)、『オペレッタの幕開け』P18



ジャック・オッフェンバック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/06 04:51 UTC 版)

コゼット」の記事における「ジャック・オッフェンバック」の解説

ドイツ出身の、名の知れた作曲家指揮者最初脇役に過ぎなかったニコレット主役として重用するようになる

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ジャック・オッフェンバック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 16:07 UTC 版)

コゼット (小説)」の記事における「ジャック・オッフェンバック」の解説

ドイツ出身の、名の知れた作曲家指揮者最初脇役に過ぎなかったニコレット主役として重用するようになる

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