カヤン・ケニァ系諸族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 02:32 UTC 版)
カヤン族はボルネオ島中央部、カヤン川上流のアポ・カヤン高原に起源を持つ民族で、人口の増加により19世紀以降にサラワク州など各地に移住した。東カリマンタン州のマハカム川流域に移住した人びとはバハウ(Bahau)およびブサン(Busang)と呼ばれる。焼畑農耕、採集、漁撈などを営み、重い耳飾による耳たぶの変容に特徴を持つ。世襲制の首長と貴族に統治された双系の階級社会を持つ。 カヤン族の移動後、入り替わりにアポ・カヤン地域に入ったのがケニァ族である。東カリマンタン州のイワン川に起源を持つ民族で、カヤン族とケニァ族はロングハウスに住むなどの文化的な近縁性はあるものの、カヤン族が単質的なのに対し、ケニァ族はバダン族やレポ・タウ族など多くの下位集団が存在し、言語も多様である。ケニァ族は第二次世界大戦後にアポ・カヤン地域地域からカヤン川下流域などに移住した。アニミズム信仰を持ち、1940年代に独自の宗教であるブンガン教を興した。
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