オスボルニ種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 00:01 UTC 版)
ドリコリンコプス・オスボルニ Dolichorhynchops osborni の完模式標本はだいたい1900年ごろ、カンザス州・ローガン群のスモーキーヒルチョーク層上部で、ティーンエイジャーだったジョージ・フライヤー・スタンバーグによって発見された。化石はジョージと彼の父、チャールズ・ヘイゼリアス・スタンバーグによって採集され、カンザス大学に売却された。KUVP 1300はウィリストンの監修の下、マーティンによって補修、組み立てが行われた。 1918年、チャールズ・スタンバーグは、本種を腹の中に収めたティロサウルスを発見した 。 スタンバーグは1926年に再度、より完全でない標本を発見した。彼は博物館にその標本を売るための努力として、頭骨の詳細な写真を撮った 。その標本は最終的に石膏に置き換えられたものが組立骨格とされ、ハーバード大学比較動物学博物館に購入された。標本番号は MCZ 1064。それは、1950年代まで展示されていた。 FHSM VP-404は1950年代初頭にローガン群のラッセルスプリングの近くでマリオン・ボナーによって発見された。 それは恐らく既知の本種の中で最も完全な標本である。全長は約3m。頭骨は平たくぶっ潰れていたが、状態は良い。この標本は1957年に記載されたが、当初はトリナクロメルムという別属に分類された。 本種の現在までに知られている全ての標本はカンザスのスモーキーヒルチョーク層上部から見つかっている。2003年にエバーハート は最初の標本は下層(コニアス階からサントン階)からの産出だと指摘した。2005年、本種の最初の標本はジュウェル群ニオブララ累層のフォートヘイズライムストーン産であったと指摘された。これはこの地層におけるポリコティルス類の最初の記録である。 種小名はヘンリー・フェアフィールド・オズボーンへの献名である。
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