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イタセンパラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/10/29 02:20 UTC 版)

イタセンパラ(板鮮腹、Acheilognathus longipinnis)は、コイ科のタナゴ亜科に分類される淡水魚の一種。別名はビワタナゴ(琵琶鱮、琵琶鰱)。


  1. ^ a b FishBase Acheilognathus longipinnis
  2. ^ a b c d e f g h i 中村 (1969) pp.56-65
  3. ^ 中村 (1974) p.152
  4. ^ a b c 岡崎ほか (2006) pp.276-279
  5. ^ a b 山崎ほか (2010) pp.143-148
  6. ^ 本湖と水路で繋がった形で周辺に存在する池沼・湿地帯。干拓や埋立により面積の82%が消失した(琵琶湖環境科学研究センター調査)。
  7. ^ 京都府 レッドデータブック 京都競馬場調査 1999年
  8. ^ 原記載に使用された模式標本の採取地。Yamasabu River , Lake Biwa となっている。
  9. ^ a b c d e f 田中 (1997) pp.86-94
  10. ^ 模式標本 (Regan,1905) では62-78 mm。中村 (1969) p.384 に記載される標本ではオス 72.0-80.9 mm、メス 73.5-76.9 mm。
  11. ^ a b c d e f 宮下 (2005) pp.144-154
  12. ^ a b c d 長田 (1989) p.370
  13. ^ 中村 (1969) およびそれを典拠とする資料において斑紋はないとされるが、画像のとおりそれと判る斑紋が入っている。大阪府水生生物センターの本種画像なども参照されたい。佐藤 (1986) は、この斑紋を外観の大きな特徴として挙げている。
  14. ^ タナゴ類としては淡い方とされる。中村 (1969) p.57 (ノートも参照)
  15. ^ 赤井 (2004) p.42
  16. ^ 内田 (1939) pp.166-167
  17. ^ 小川、紀平、長田 (2000) p.34
  18. ^ 生態調査では、ワンド46か所のうち15か所から合計155匹のイタセンパラが採捕されたのに対し、本流102か所からの採捕数は0であった。長田、細谷 (1997) p.299
  19. ^ 小川 (2008) pp.145-146、宮下 (2005) p.148
  20. ^ 植物食に偏るほど消化管比(消化管長÷体長)は大きくなる。本種の消化管比は雑食性であるバラタナゴの約2倍、長さは約3倍である。佐藤 (1986) p.9
  21. ^ 氷見市の人工繁殖試験では、出水管開口部が広くメスの産卵管挿入が容易であるとしてイタセンパラ生息地にはいないヨコハマシジラガイを試用したところ頻繁に産卵することが確認された。氷見市教委 (2005) pp.17-21
  22. ^ この確認行動は「貝のぞき」と呼ばれ、最短で10秒、平均40-50秒ほど行う。佐藤 (1986) pp.28,56
  23. ^ 観察100回の平均は0.22秒、最長は1.2秒であった。佐藤 (1986) p.30
  24. ^ バラタナゴ等でも知られる、縄張り争いに敗れた「スニーカー」と呼ばれるオスが横入りする繁殖戦略。小川、紀平、長田 (2000) p.34
  25. ^ 佐藤 (1986) pp.31,34-35,56
  26. ^ a b c d 小川 (2008) pp.144-148
  27. ^ 希少魚の調査研究 大阪府水生生物センター、2007年。
  28. ^ 個体数が少ない状態では仔稚魚の群れの9割が他魚種との混成で、イタセンパラ単独の群れは数匹から数十匹程度の小規模なものである。宮下 (2005) p.148
  29. ^ 寿命には諸説ある。佐藤 (1986) によれば飼育下では産卵後すぐに死んでしまうことが多いが自然界で産卵後死ぬ個体の観察例はなく、採捕個体の体長分布から推定すると最長3年でその数は非常に少ない。田中 (1997) によると寿命は4-5年あると考えられるが2歳秋の産卵後に死ぬ個体が多い。小川 (2008) では、産卵後姿を消すことから年魚(1年しか生きない)としての生活史をもつ可能性が高いとされる。
  30. ^ Kottelat, M. 1996. Acheilognathus longipinnis. In: IUCN 2008. IUCN Red List of Threatened Species.
  31. ^ 環境省生物多様性センター 絶滅危惧種情報検索 イタセンパラ 2007年
  32. ^ 滋賀県で大切にすべき野生生物-滋賀県版レッドリスト-魚類
  33. ^ 大阪府レッドデータブック イタセンパラ
  34. ^ 京都府レッドデータブック イタセンパラ
  35. ^ 富山県の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータブックとやま) 淡水魚類
  36. ^ レッドデータブックあいち2009 イタセンパラ (PDF)
  37. ^ a b 岐阜県希少動物レッドデータ イタセンパラ
  38. ^ 奈良県選定種目録(奈良県レッドリスト) 魚類
  39. ^ 中流域(宇治川や木津川)では確認例があった。田中 (1997) p.88
  40. ^ a b 紀平 (1979) pp.114-117
  41. ^ 紀平 (1979) p.115、木村 (1980) p.72
  42. ^ 1970-80年代にかけ毎年継続して生息確認が得られた生息地は淀川水系のみで、富山平野では氷見市での発見まで全く確認されず、濃尾平野での確認例は断続的であった。
  43. ^ 天然記念物指定前にはワンドの埋立を進める建設省(当時)と保全を求める保護活動側が激しく対立したが、指定後に建設省が方針を転換した。紀平 (1975) pp.23-25、木村 (1980) p.72
  44. ^ 木曽川水系では生息地の減少が止まらなかった。浅野 (1983) pp.53-54、田中 (1997) p.89
  45. ^ 河合 (2008) 前編p.81
  46. ^ a b c 氷見市教委 (2006)
  47. ^ a b 氷見市教委 (2005)
  48. ^ a b 日進市 イタセンパラ保護会議 2008年1月
  49. ^ a b 日進市 文化財保護審議会
  50. ^ 小川 (2008) p.146、河合 (2008) 前編p.82、田中 (1997) p.92
  51. ^ 大堰稼働直後の1984年以降、中流域までが湛水化されたことにより一時的に生息域が拡大し個体数の増加がみられたが、ほどなく減少に転じ10年後の1993年には再び1973年頃の水準となった。宮下 (2005) p.144
  52. ^ 河合 (2008) 後編p.104
  53. ^ 保護池での観察によれば、本種は水深20 cm以下で産卵することがもっとも多い。宮下 (2005) p.152
  54. ^ 増水時のみ冠水する面積は1/5に減少した。淀川河川事務所 (2007) p.8
  55. ^ 湛水域化にともない、ブラックバス・ブルーギルの捕食圧やボタンウキクサ(ウォーターレタス)異常増殖による日射阻害といった外来生物の影響も次第に深刻化した。小川 (2008) p.146
  56. ^ 環境省 イタセンパラ保護増殖事業計画 1996年6月、環境庁・文部省・農水省・建設省 (PDF)
  57. ^ 2001年の7,839匹から年々減少した。1999年には149匹と少ないなど、年によって大きな増減がみられるのが特徴。淀川河川事務所 (2007) p.6
  58. ^ 朝日新聞 「淀川、稚魚3年連続ゼロ 天然記念物イタセンパラ」 2008年7月2日版
  59. ^ 淀川河川事務所 『淀川水系河川整備計画(案)』 p.42、2007年7月
  60. ^ 京都新聞 「天然記念物イタセンパラを救え 大阪・淀川に稚魚放流へ」 2009年8月8日版
  61. ^ 大阪府報道発表資料 「イタセンパラ」(国指定の天然記念物、国内希少野生動植物種)の野生復帰に向けた再導入について 2009年9月17日 (PDF)
  62. ^ 読売新聞 「イタセンパラの稚魚、淀川で5年ぶり確認…国天然記念物」 2010年7月7日版
  63. ^ 富山新聞 「イタセンパラの天敵はやはりブラックバス DNA解析で確認 富山大の山崎准教授」 2008年12月9日版
  64. ^ 環境省RDBによる野生絶滅絶滅の定義は、50年にわたり信頼できる生息確認例が得られないこと。
  65. ^ 読売新聞 「イタセンパラ木曽川の大量密漁 背景に保護意識の希薄さ 地域住民と連携を」2010年1月14日版
  66. ^ 研究などで採捕が必要な場合、天然記念物としては文化庁に「現状変更届」を提出し文化庁長官の許可を得なければならず、国内希少野生動植物種としては環境省に「国内希少野生動物種の捕獲にかかわる申請」を行い環境大臣の許可を得なければならない。
  67. ^ 全国タナゴサミット 淀川水系イタセンパラ研究会、タナゴ集会、城北わんどイタセンパラ協議会
  68. ^ 前畑 (1997) p.209
  69. ^ 富山新聞 「イタセンパラ、児童が飼育 国天然記念物、氷見の小学校で全国初」2007年6月20日版
  70. ^ 上原、大田 (2005) pp.578-583
  71. ^ 氷見市教委 (2008)
  72. ^ 仏生寺川と万尾川にそれぞれ産する2集団。
  73. ^ 野生集団との比較ができなかったため遺伝的多様性の消失の程度は判明しなかったが、氷見市の集団よりも高い遺伝的多様性を示していたという。
  74. ^ 木村英造 淡水魚の窓


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