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アルちゅう 0 【―中】

アルコール中毒」の略。



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アルコール依存症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/27 16:24 UTC 版)

(アル中 から転送)

アルコール依存症のデータ
ICD-10 F10.2
統計 出典:[1]
世界の患者数
日本の患者数 約800,000
学会
日本 日本精神神経学会
世界 世界精神医学会
この記事はウィキプロジェクトの雛形を用いています
アルコール依存症
分類及び外部参照情報
「アルコール王とその宰相」1820年。横に「貧困、悲惨、犯罪、死」とあり「宰相」は死神。
ICD-10 F10..2
ICD-9 303
MedlinePlus alcoholism
MeSH D000437

アルコール依存症(アルコールいそんしょう、アルコールいぞんしょう)とは、薬物依存症の一種で、飲酒などアルコール(特にエタノール)の摂取(以下「飲酒」とする)によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す精神疾患である。患者は、アルコールによって自らの身体を壊してしまうのを始め、家族に迷惑をかけたり、様々な事件や事故・問題を引き起こしたりして社会的・人間的信用を失ったりすることがある。

目次

概要

以前は慢性アルコール中毒、略してアル中と呼ばれていたこともある。かつては、このような状態になってしまうのは本人の意志が弱く、道徳観念や人間性が欠けているからだとの考え方で済まされて納得されてきていたが、最近では社会的な必要性からも医学のカバーする範囲がより拡大されていくことに伴って、医学的見地から精神疾患の一つとして治療を促す対象と考えられている。飲酒が自分の意志でコントロールできなくなる症状を精神的依存、震顫妄想などの退薬症状(離脱症状、リバウンドともいう)を身体的依存と言い、アルコール依存に限らず他の様々な薬物依存症も同じような特徴を持っている。

日本の飲酒人口は6,000万人程度と言われているが、このうちアルコール依存症の患者は230万人程度であると言われている。飲酒者の26人に1人がアルコール依存症という計算になり、精神疾患の中でも罹患率が高く、各人の性格や意志にかかわらず誰でもかかる可能性がある病気であるとも言える。なお、この230万人という人数はWHOの算出方法により割り出されたものである。2003年の精神科病院における「アルコール使用による精神及び行動の障害」による入院患者数は2,751人であった[1]

体格や女性ホルモンなどの要因から、男性よりも女性の方が少量の飲酒で依存症に陥ってしまう危険が高い。

症状

自分の意志で飲酒のコントロールが出来なくなる。
アルコール依存症の人も、何とかして適量のアルコールで済ませておこうとか、あるいは今日は飲まずにいようかと考えていることが多い。しかし、一度飲み始めたら適量で終えるのは99パーセント不可能になると分かっていても、もしかしたら今日は運よく1パーセント適量で済ませられるかもしれないと思ったり、あるいはアルコールを飲まなかったときに得られるメリットは事前に体感できないためにメリットを想像する力が不足していると、アルコールによる快感の方を選択してしまう。また、例えメリットが確実に得られるという根拠が無く、得られる可能性が1パーセント程度にしか思えなかったとしても、長期的にはアルコールを飲まないことでメリットが得られるようになることは確実であるため、長期間生存する意思があれば本来は長期的なメリットの方を選択するべきであるが、アルコールによる誤った思考判断によってそのように考えること自体が出来なくなっていたり、そうでなくともアルコールによる誤った判断によってアルコールで確実に得られる目先の快感の方を選択してしまう。これを継続し続けることで現状が確実に悪化していき症状もさらに進行することになるとは思っていないため、誘惑に勝つ必要性を見出しきれずに、明確な禁酒の意志までは持つことが出来ず、確実に快感を得られるアルコールの方を選択して飲み始めてしまう。そして、一度飲み始めたら自分の意志では止まらなくなって酩酊するまで飲んでしまう。このような飲酒状態を「強迫的飲酒」という。少量のアルコールの摂取によっても脳が麻痺してしまい、一滴でも飲み始めたらその後の飲酒の制御がほぼ不可能になるようなアルコール耐性が弱い体質となった状態である。
目が覚めている間、常にアルコールに対する強い渇望感が生じる。
強迫的飲酒が進んでくると常にアルコールに酔った状態・体内にアルコールがある状態にならないと気がすまなくなったり、調子が出ないと思うようになったりして、目が覚めている間は飲んではいけない時(勤務中や医者から止められている時など)であろうとずっと飲酒を続けるという「連続飲酒発作」がしばしば起こることがある。会社員など、昼間に人目のつく場所で飲酒ができない場合、トイレなどで隠れて飲酒をする例がある。さらに症状が進むと身体的限界が来るまで常に「連続飲酒」を続けるようになり、体がアルコールを受け付けなくなるとしばらく断酒し、回復するとまた連続飲酒を続けるというパターンを繰り返す「山型飲酒サイクル」に移行することがある。ここまで症状が進むとかなりの重度である。
飲酒で様々なトラブルを起こし後で激しく後悔するも、それを忘れようとまた飲酒を続ける。
飲酒量が極端に増えると、やがて自分の体を壊したり(内臓疾患など)、社会的・経済的問題を引き起こしたり、家族とのトラブルを起こしたりするようになる。それでさらにストレスを感じたり、激しく後悔したりするものの、その精神的苦痛を和らげようとさらに飲酒を繰り返す。このように自分にとっての損失が強くなっているにもかかわらず飲酒し続ける行動を「罰への抵抗」と呼ぶ。
離脱症状(退薬・禁断症状)が出る。
アルコール摂取を中断した際、様々な症状が生じる。軽いものであれば、頭痛、不眠、イライラ感、発汗、手指や全身の震え(振戦)、眩暈、吐き気などがあるが、重度になってくると「誰かに狙われている」といった妄想や振戦せん妄、痙攣発作(アルコール誘発性てんかん)なども起こるようになる。幻覚(幻視・幻聴)も頻繁に起こる症状で、小さな虫のようなものが見えたり、いるはずのない人が見えたり、耳鳴りや人の声が聞こえたりと症状は患者によって様々であるが、幻覚を全く経験しない人も多くいる。
患者にとってこれらは苦痛であるため、それから逃れるために飲酒をすることになる。
また、急性期の離脱症状を過ぎた後でも、怒りっぽくなったり、抑うつ状態になるなどの情動性の不安定な遷延性退薬徴候とよばれる状態が数か月続くことがある。
耐性の増大。
同じ酩酊を感じるのに要する飲酒量が増大する。または、同じ飲酒量での酩酊感が減弱する。



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  1. ^ 精神科病院入院患者の状況 (PDF) NCNP 国立精神・神経センター
  2. ^ アルコール依存症の治療と回復―慈友クリニックの実践 世良 守行, 米沢 宏, 新貝 憲利
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  16. ^ 病棟へ凶器持ち込み…アルコール幻覚症で隣室患者惨殺 サンケイスポーツ 2005年6月4日
  17. ^ The National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism; U.S. Department of Health and Human Services, NIH News (2005年1月18日). “2001?2002 Survey Finds That Many Recover From Alcoholism”. National Institutes of Health. 2011年8月18日07:52(UTC)閲覧。


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