アラインされていないアドレス指定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/16 08:20 UTC 版)
「物理アドレス」の記事における「アラインされていないアドレス指定」の解説
基盤として使用するコンピュータアーキテクチャによっては、アラインされていないメモリアクセスを行うと、コンピュータのパフォーマンスが低下する可能性がある。例えば、Intel 8086などの16ビットメモリデータバスを備えた16ビットコンピュータは、アクセスが偶数アドレスにアラインされていると、一般にオーバーヘッドがより少なくなる。この場合、1つの16ビット値をフェッチするには、単一のメモリ読取り操作、すなわちデータバスを介した単一の転送が必要である。 16ビットのデータ値が奇数アドレスから始まる場合、プロセッサは2つのメモリ読み出しサイクルを実行して値をロードする必要がある。つまり、1回目の読み出しサイクルで下8ビットを読み出し、2回目で上8ビットを読み出す。いずれの読み出しサイクルでも16ビットごとにデータが取り出されるので、必要のない8ビットは廃棄される。モトローラ68000、モトローラ68010、SPARCなどの一部のプロセッサでは、アラインされていないメモリアクセスにより例外(通常、POSIXのSIGBUSなどのソフトウェア例外)が発生する。
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