アメリカ海軍での運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 04:05 UTC 版)
「PV-1 (航空機)」の記事における「アメリカ海軍での運用」の解説
哨戒飛行艇が冬期に港湾施設の凍結に悩まされる事から、陸上基地で使用する長距離哨戒爆撃機を要望していたアメリカ海軍は、まずイギリス空軍向けの哨戒爆撃機ロッキード・ハドソンをPBO-1として20機採用した。 続いて本格的な機体として、陸軍が発注しイギリス空軍に供与する形をとっていたベンチュラに注目し、これを海軍の管理に移管することを陸軍に要請した。陸軍はこの要請を受け入れ、イギリス軍向けの生産機の一部を海軍に供与した他、イギリス向けの生産終了後に、生産を海軍へ移管することにした。 ベンチュラIがPV-3 ベンチュラとして27機。その後、ベンチュラIIAがPV-1 ベンチュラとして運用された。番号こそPV-3の方が新しいが、これは書類上の手続きから来る物で、実際、早急に戦力化を急いだためにPV-3はイギリス軍仕様のままとされ、1942年の10月からPBO-1の任務を引き継ぐ形で配備された。これはPV-1の戦力化が遅れるためのつなぎとしての措置であり、1943年1月にPV-1を受領すると共にPV-3は引退している。海軍ではPV-1を1942年11月から1944年5月まで生産し、総計1,600機が配備された。
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