アイソン彗星とは? わかりやすく解説

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アイソン彗星

読み方:アイソンすいせい
別名:ISON彗星

2012年半ば発見され彗星2013年11月頃に太陽に最接近する予測され注目集めた

アイソン彗星は直径約3キロ程度と、彗星としては比較大きく太陽に最接近する近日点通過位置極めて太陽に近いという特徴を持つ。水星近日点距離は約0.31天文単位であるが、予測されているアイソン彗星の近日点距離は約0.012天文単位ほどである。このため近日点通過時には地球上からも肉眼確認できるほど明るくなるものと予測された。

アイソン彗星のように太陽きわめて近い距離を通過する彗星を「サングレーザー」(sungrazer)という。これは太陽かすめて通過するものを意味する。アイソン彗星は史上まれに見る大彗星として観測される可能性が高いと期待された。

2013年10月には国立天文台が、すばる望遠鏡でアイソン彗星の撮影成功した発表した。この時点では地球から2億キロメートル以上離れている。

アイソン彗星を含むサングレーザーは、太陽への接近・通過離脱途中で分解消滅することがある。アイソン彗星も、11月25日までにアメリカ航空宇宙局NASA)によって「蒸発した」との見解公表されている。

なお、2013年3月には「パンスターズ彗星」と呼ばれる彗星太陽に最接近したパンスターズ彗星かなりの明るさ達す可能性があると期待されていたが、実際に理想的な状況はならずかろうじて肉眼確認できる程度とどまった

アイソン‐すいせい【アイソン×彗星】

読み方:あいそんすいせい

2012年9月ロシアのキスロボツク天文台ISON(アイソン)(国際科学光学ネットワーク)によって発見され非周期彗星サングレーザーよばれる彗星一つで、2013年11月末に大増光することが期待されたが、太陽に最接近する近日点の手前でばらばらに崩壊した


アイソン彗星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/09 00:58 UTC 版)

アイソン彗星(アイソンすいせい、ISON)とは、彗星の1つである[1][2][4][5][6]。彗星の命名規則による仮符号はC/2012 S1。


  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Jet Propulsion Laboratory. “C/2012 S1 (ISON)” (英語). JPL Small-Body Database Browser. NASA. 2013年9月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Minor Planet Center. “MPEC 2012-S63 : COMET C/2012 S1 (ISON)” (英語). IAU. 2013年9月2日閲覧。
  3. ^ a b Jet Propulsion Laboratory (2013年7月23日). “NASA's Spitzer Observes Gas Emission From Comet ISON” (英語). News and Features. NASA. 2013年9月2日閲覧。
  4. ^ a b c d e Associazione Friulana Di Astronomia E Meteorologia (2012年9月24日). “New Comet: C/2012 S1 (ISON)” (英語). Remanzacco Observatory - Comets & Neo. 2013年9月2日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i Fazekas, Andrew (2012年9月28日). “新彗星「アイソン」、満月より明るい?”. ニュース. ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ). 2023年11月25日閲覧。
  6. ^ a b c d 肉眼でも見える? 来年暮れに期待の新彗星「アイソン」”. 天文ニュース. AstroArts (2012年9月26日). 2013年9月2日閲覧。
  7. ^ NASA's Deep Impact Spacecraft Eyes Comet ISON” (英語). NASA (2013年2月5日). 2013年9月2日閲覧。
  8. ^ a b c 急増光したアイソン彗星を分光観測 ナショナルジオグラフィック ニュース
  9. ^ Fox, Karen C. (2013年11月28日). “Comet ISON Fizzles as it Rounds the Sun” (英語). NASA. 2013年11月30日閲覧。
  10. ^ アイソン彗星が消滅か、太陽に最接近で蒸発の可能性”. ロイター.co.jp (2013年11月29日). 2013年11月30日閲覧。
  11. ^ アイソン彗星の核が太陽最接近でほぼ消滅”. AstroArts. 2013年11月30日閲覧。
  12. ^ Fox, Karen C. (2013年11月29日). “Comet ISON May Have Survived” (英語). NASA. 2013年11月30日閲覧。
  13. ^ Fox, Karen C. (2013年12月2日). “NASA Investigating the Life of Comet ISON” (英語). NASA. 2014年1月4日閲覧。
  14. ^ a b アイソン彗星、残骸が観測されるも彗星活動は終了”. AstroArts (2013年12月3日). 2015年2月25日閲覧。
  15. ^ Comet ISON's Current Status” (英語). NASA Comet ISON Observing Campaign (2013年12月5日). 2014年1月4日閲覧。
  16. ^ Levay, Zolt (2013年12月20日). “BREAKING NEWS: Comet ISON Is Still Dead” (英語). Hubblesite.org. 2014年1月4日閲覧。
  17. ^ アイソン彗星の残骸、ハッブルでも写らず”. AstroArts (2013年12月25日). 2014年1月4日閲覧。
  18. ^ a b Mars Reconnaissance Orbiter achieves imaging of comet ISON from Mars”. 惑星協会. 2013年12月27日閲覧。


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