よてい‐りりつ【予定利率】
予定利率(よていりりつ)
保険契約者に対し、生命保険会社(生保)は資金の運用利回りを約束し、その予定利率により算出した給付額を保証しなければならない。契約途中での予定利率の変更は、原則としてできない。
生保は、契約者から集めた資金を金融市場や株式市場で運用し、その利益によって保険金や年金などを契約者に支払うことで成立する。したがって、契約者から集める保険料と契約者に支払う保険金の関係は、生保の運用利回りに大きく依存している。
運用利回りが高い(良い)場合、契約者は安い保険料で加入し、または将来受け取る保険金が高くなる。逆に、運用利回りが低い(悪い)場合は、保険料が割高になるか、将来の保険金が減額される。
予定利率は、契約者に対し運用利回りを約束するものなので、運用の実績が悪く予定利率を下回った場合には、契約者に支払う保険金の差額を穴埋めしなければならない。このような「逆ざや」の発生が生命保険会社の経営を苦しめている面がある。
市場金利の低下や株式市場の長期的な低迷により、資産の運用利回りが予定利率に達せず破たんする生命保険会社も出てきた。そのため、新規の契約について予定利率を引き下げ、経営を守ろうとするところが増えている。
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(2001.11.30更新)
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