ばらずし (丹後地方)
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ばらずし(バラ寿司)は、サバのおぼろを用いることを特徴とする京都府北部・丹後地方の郷土料理。岡山県備前の郷土料理として有名なばらずしや、西日本各地におけるちらし寿司の別称としてのばらずしと区別するため「丹後ばらずし」「丹後寿司」等と呼ばれることもある[1]。
注釈
- ^ かつての竹野郡網野町。
- ^ 2009年(平成21年)10月4日に丹後あじわいの郷(現在の道の駅丹後王国「食のみやこ」)で開催された京丹後市観光協会主催の「食の祭典」の参加者444名へのアンケート、2010年(平成22年)2月23日に開催された丹後農業研究所及び京丹後市観光協会共催の「丹後郷土料理ばらずしを語る」セミナー参加者89名(うち回答者63名)、京丹後市内の農家の女性、料理店、宿泊業者への聞き取り調査による。(出典:農林業問題研究第186号90-96頁)
- ^ 2009年から2010年に行われた上記のアンケート調査で、50代では52パーセント、60代では62パーセント、70代では81パーセントの人がばらずしを二段にすると回答している。(出典:農林業問題研究第186号90-96頁)
- ^ 現在の京丹後市久美浜町。
- ^ 来客がある時や、家族が集まる時、お宮参りなどの慶事が「その他」に入る。(出典:農林業問題研究第186号93頁)
- ^ まつぶた(2人用・4人用・6人用・特注サイズ)、しゃもじ、盛付台等13品をそろえる。
- ^ ふるさと祭り東京実行委員会主催、観光庁後援。梅田肇が2011年に設立した地場産品を手掛ける「うめや本舗」は、このとき「丹後ばらずし玉手箱」でフード・ドリンク部門のデザイン賞を受賞した以外にも、カレー味のふりかけをミルに入れた「ふりカレー」でアイデア賞を受賞している(出典:朝日新聞2015.1.27「全国おみやげGP 2賞輝く」/京都新聞2015.1.27「おみやげGP W受賞」)
- ^ 筒切りにした断面がゴマサバに比べて平べったいことから、「ヒラサバ」とも称される。
- ^ 筒切りにした断面が丸いことから、「マルサバ」とも称される。成魚では、腹側に多くの黒い斑点模様が表れるので、マサバと見分けることが容易である。
- ^ 丹後地方では「サナボリ」と称されるが、地域により「サナブリ」、「サノボリ」、「シロミテ」等とも称される、田植えの後の休日に行われる田の神を見送る風習で、日本各地に残る。(出典:『京丹後市の民俗』362頁)
- ^ 宮津農水商工観連携会議の主催で2016年度から行われている、宮津地域のブランド認定制度。
- ^ 丹後地域地場産業振興センター(京丹後市網野町)が1999年度から行っている丹後地域のブランド認定制度。宮津、京丹後、伊根、与謝野の4市町の商品を対象とする。
出典
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- ^ 【公式】秘密のケンミンSHOW極 ご当地ライスグルメBEST10!全国のうまいもん大集合!【2020年3月12日 放送】
- ^ “「横浜だけが神奈川じゃねーべ!」ディープな神奈川を探索、神奈川SP!「県民が大好きな色」とは?『秘密のケンミンSHOW 極』”. 「婦人公論.jp」編集部. 2024年3月28日閲覧。
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- ^ “京丹後市デザインのカラーマンホール蓋を設置しました”. 京丹後市HP. 2019年11月21日閲覧。
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- ^ 京丹後市公式動画チャンネル【京丹後市】太川陽介さん丹後ばらずし作り:ディレクターズカット版[公式]
- ^ 池田陽子『サバが好き!』山と渓谷社、2018年、10頁。ISBN 9784635450201。
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- ^ “食べる HAMAKAZE Café”. 天橋立観光ガイド. 2018年11月3日閲覧。
- ^ “お品書き”. 寿し処 今. 2018年11月3日閲覧。
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