ねずみなき

デジタル大辞泉

ねずみ‐なき【^×鼠鳴き】

読み方：ねずみなき

「ねずなき」に同じ。

「簾の内から—、何事かと寄る袖の時雨」〈浮・新色五巻書・三〉

隠語大辞典

鼠啼

読み方：ねずみなき

1. （一）鼠の鳴くこと。（二）花柳界にて四隅に向ひ、切火打かけ、鼠の啼く真似をなす呪。

分類 東京

鼠啼

読み方：ねずみなき

1. 芸娼妓が夕方横町など通行する男子を見て引き込やうにチュウチュウといふ音をさせることをいふ。〔花柳語〕
2. 芸娼妓（げいしやうぎ）がチュウチュウと口を鳴らして通行する男子の注意を引き込むやうにするのをいふ。〔花柳界〕
3. 遊廓で鼠の鳴き声を真似て客を呼ぶ事。
4. 芸娼妓が夕方横町などを通行する男子を見て、引込やうにチユウチユウといふ音をさせることをいふ。
5. 芸者や娼妓や売笑婦が通行する男子を吸引するやうにチユウチユウと音をさせることをいふ。
6. 淫売窟の女が客を呼ぶに鼠の泣き声を真似て合図することをいふ。
7. 花柳界用語。芸娼妓が夕方横町など通行を見て引き込まうとちゆうちゆうといふ音をさせることをいふ。
8. 淫売婦などが通行する男をくわえこもうとして呼びかける声のこと、口をすぼめ空気を吸うて鼠の様な声を出すから。
9. 芸娼妓が夕方、横丁など通行する男をみて引込むようにチュチュという音をさせること。〔花柳界〕
10. 芸妓が夕方、横丁など通行する男をみて引込むようにチュ、チュという音をさせること。

分類 花柳界、花柳語

鼠啼（ねずみな）き

読み方：ねずみなき

1. 口をすぼめてチユツと鼠のなき声を真似ること。……。
2. 思ふ男又は幸福を吸ひ寄せる意味を持つ一種の性的遊戯にして之を行ふ時は洋人のキツスを行ふ時の如くチユウチユウと鼠の鳴声に似たる音を発するを以て斯く名づくる物。

分類 花柳界

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