でくすらぞきさん

PDQ®がん用語辞書

デクスラゾキサン

【仮名】でくすらぞきさん
【原文】dexrazoxane

血管から漏れ出した薬剤により周辺の組織が損傷を受けることで生じる抗がん剤の有害作用に対する治療に用いられる薬物。また、転移を起こした乳がんの治療としてドキソルビシンの投与を受けている女性にみられる心臓の障害に対する治療薬としても使用されている。デクスラゾキサンは、細胞分裂に必要となるある蛋白の働きを阻害する。化学保護薬の一種であり、心保護薬の一種でもある。「dexrazoxane hydrochloride（塩酸デクスラゾキサン）」、「totect」、「zinecard」とも呼ばれる。