スキミング【skimming】
スキミング(すきみんぐ)
専用の装置を使って、クレジットカードに記載された磁気情報を読み取るという手口のカード犯罪である。読み取ったカード情報で偽造カードを作成し、行使することが目的となっている。
もともとの語義は、速読や流し読みのことを指していたが、必要な情報だけ取り入れるということが転じて、カード犯罪のときにも使われるようになった。
スキミングは、磁気読み取り機にカードを通すだけで、一瞬にしてカード情報を読み取ることができる。したがって、支払いのためにレジでクレジットカードを渡したとき、客のカード情報を読み取る。実際、組織的なスキミングを行っていた飲食店が、本人になりすましてカードを使ったとして摘発されたケースもあった。
カード自体が盗まれるわけではないので、本人の知らぬ間に不正利用が進み、気づいたときには大きな損害を被っていることもありえる。そのため、スキミングによるカード犯罪は、磁気読み取り機が一部の間で流通していることもあり、最近増えてきた。
警察庁によると、1997年には12億円だった偽造カードによる被害額が、1999年には91億円にまで拡大していることが指摘されている。
日本クレジット産業協会の調べによると、日本では約 2億4000万枚のクレジットカーが発行され、その取り引きは年額24兆円の規模にまで達している。すなわち、1人当たり2枚のクレジットカードを所持し、年間20万円の買い物をしていることになる。
カードを安心して使える環境を整える上でも、急増するカード犯罪を厳しく処罰することが国内外から求められている。
(2000.12.20更新)
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